「日産が没落した本当の理由」に関するYouTube動画が話題に。諸悪の根源は「古い経営体質や政治屋気質の役員」「テレビCMの考え方」等
このYouTube動画が見えない闇の圧力によって削除されないことを祈るが…
2024年11月7日、日産が2024年度上期決算に関するニュースリリースを公開し、前年同期比に比べて全てにおいてマイナスであることをお伝えしました。
特に売上高においては、2023年度上期が「6兆633億円」だったのに対し、2024年度上期は「5兆9,842億円」と「-791億円」。
そして営業利益としては、こちらも2023年度上期が「3,367億円」だったのに対し、2024年度上期は「329億円」と「-3,038億円と約90%減」になっているのも驚きです。
自動車メーカーとして名高い日産ですが、今回のように赤字経営が続くともなると、「いよいよ来年以降の経営存続も危ういのでは?」との見方も容易に想像がつくところですが、そもそもなぜこのような悲惨な状況になっているのか?、とある車系YouTuberが取り上げ大きな話題になっています。
ここまで日産の経営状況・方針に対する問題や深堀りをした動画は珍しい
その動画というのが、日本の車系YouTuberであるハンターチャンネルさんのサブチャンネルであるHNT NEWSチャンネルで、「【真相】日産が悲惨な状況になってしまった本当の理由」を深堀し、独自の視点で考察しています。
これは2024年11月21日に投稿された動画ですが、2日後の23日午前の時点で30万回再生を突破するほどの注目っぷりで、コメント欄も1,500件を超えるほど。
日産は、「日産自動車」という巨大組織にあぐらをかいていた
まず、HNT NEWSさんが真っ先に疑問に思ったのが「日産が、なぜここまで低迷しているのか?」に対する日産自身の考え。
日産自身としては…
・アメリカ市場向けのモデルがガソリンモデルに集中しているため、ハイブリッドモデルの需要に対応できていなかった
・アジア市場においては、競合の中国EVモデルにシェアを奪われた
と考えていることに対し、HNT NEWSさんは「表面的な問題にしか気づいていない時点で、根本的な問題解決法に至っていないのではないか」と分析。
つまり日産は、”日産自動車”という巨大組織に胡坐をかき、上だけを見て足もとに潜む闇に気付いていない典型だと考え、その結果として、同チャンネルの考えとしては…
・極端なトップダウン体制と役員の見直し
・量より質の時代に対応できていない社風
・有名人頼りの古い価値観
という、大きな3点が根本の原因なのではないか?という内容に至ったわけですね。
ちなみに「極端なトップダウン体制」というのは、同チャンネルの考えとして「現場を知らない上層部が決定権を持っている」「商品開発がユーザー目線から役員ウケに」、そして「職人気質のエンジニアが減ってしまい、口が達者な政治屋タイプが評価される」ところに目をつけたんですね。
特に「現場を知らない上層部が決定権を持っている」ところは言い得て妙だと思っていて、最も分かりやすいのがトヨタ会長である豊田章男 氏の現場主義ともいえる行動力に加え、実際に自分自身でWRCカーなどを操作するなどのパフォーマンスを披露しているところ。
企業トップが自社製品を愛するからこそ、自然と売れる車が誕生する
ここに世界トップメーカーの技量と器量があり、常に自社製品の良し悪しを見ていて、自社製品に対する愛情が見られるからこそ、自然と「売れる車」を生み出せる力が備わっているのだと考えられます。
もちろん、そこには圧倒的な資金力も含まれていますが、資金力を確保するために「必要数以上の在庫を持たないジャストインタイム(JIT)方式」や「公道と輸送用大型トラックを在り方・仕組みを上手く活用することで、倉庫を持たずして利益を高めていくクレバーな考え(詳細は言えないが、これがトヨタ最大の強みだと考える)」があるからこそ、資金力を膨大に増やしていける力があると思うんですね。