何かと話題・炎上しているホンダ新型フリードの後部座席「フロア設計問題」。本当に全てのフリードの構造に問題があるのか?自分のe:HEV CROSSTARで検証してみた
(続き)画期的に思えた「あの機能」は、実は想像以上にポンコツな仕様だった
続いて、ホンダ新型フリードに関する最新機能についてインプレッションしていきましょう。
新型フリードのエアコンとシートヒーターのAUTO連動は使い勝手が良くない
続いて、新型フリードのちょっと気になるポイントを見ていきましょう。
今回の新型では、冬の寒い時期に合わせて、エアコンをAUTOモードにするとシートヒーターも連動してAUTOにて調整してくれるという便利機能が追加されました。
ただしこの機能、いざ使ってみると「かなり使い勝手が悪い」ことが判明。
上の画像の通り、エアコンをAUTOモードにすると、シートヒーターも外気温や車内の暖かさに連動してレベル1の暖かさに自動調整してくれます。
シートヒーターの暖かさを手動で調整すると、エアコンのAUTOモードも解除されてしまう
「レベル1だとそこまで暖かくないな…せっかくだからレベル3にしよう!」と思って、シートヒータースイッチを押してレベル3にすると、黄色矢印の通り、何とエアコンのAUTOモードが解除されてしまうんですね。
従って、風量も風向もAUTOにならずそのまま固定になってしまいます。
新型フリードの開発責任者は、製品評価していくなかで「AUTOモードの使い勝手の悪さ」に気が付かなったのでしょうか…
ファミリーユースに寄り添う車だと思っていましたが、競合他社にない新たな機能を設けることに力を入れ過ぎて周りが見えなくなってしまったのか、こんな使い勝手の悪い仕様にしてしまうのはホンダとしても極めて珍しいのではないかと思います。
こんなに使い勝手が悪いなら、最初からエアコンとシートヒーターを連動にしてほしくなかった
つまり、エアコンはAUTOモードにしつつ、シートヒーターだけは任意で調整しようにも調整できないという問題が発生するわけですが、まさかここまで使い勝手が悪いとは…
それならば最初からエアコンとシートヒーターをAUTOモードで連動しないようにしてほしかったですし、トヨタ・ランクル300やレクサスLX600のように、シートヒーターを単独でAUTOモードに設定できるようにしてほしかったところです。
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