日産GT-R R35のエンジンを搭載したプラーガ新型ボヘーマの量産仕様が遂に完成→顧客のもとへと納車!まるでバットモービルのオールブラック
正式発表から約2年…遂に顧客向けの生産が完了し、無事に納車へ
2022年11月、チェコのスーパーカーメーカーであるプラーガ/プラガが、「公道を走るレーシングカー」として話題を集めた新型ボヘーマ/ボヘマ(Praga Bohema)を世界初公開。
プラーガは、1907年創設の老舗ブランドでもありますが、遂に記念すべき1台目となる量産モデルが完成し、顧客のもとへと納車されたとのこと。
このボヘーマというモデルは、日産GT-R R35のV型6気筒ツインターボエンジンを搭載したノンハイブリッドスーパーカーですが、独自のチューニングを施すことで最適なバランス性能を実現しているそうです。
オランダのスーパーカーコレクターに納車されたオールブラック仕様
こちらが今回、ユーザー向けに無事納車されたというプラーガ新型ボヘーマ。
オーナーの詳細については明かされていませんが、オランダの有名な投資家でもあるスーパーカーコレクターとのことで、ボディカラーはオールカーボンブラックに仕上げられ、その雰囲気はまさにバットモービル仕様。
本モデルのデリバリーを担当したのは、レーサー兼開発ドライバーであるローマン・グロージャン氏となっています。
生産開始のアナウンスから約1年で、ようやく1台目の納車
量産仕様となるボヘーマの生産開始がアナウンスされたのは、2024年1月だったため、約1年という期間を経てようやく生産・出荷・登録・納車が完了したため、この市販化に至るまでに様々な困難があったのだと思われます。
製造元は、チェコのプラーガ本社でもある自社工場にてオールハンドメイドにて仕上げられたそうですが、その製造・組立品質は世界トップクラスだそうで、自動車評論家でもあるジェームズ・メイ氏やジェレミー・クラークソン氏も感銘を受けたそう。
エンジンは日産GT-R R35にも搭載されているV型6気筒ツインターボエンジン
エンジンはリアミドシップに搭載。
リッチフィールド社製のV型6気筒ツインターボエンジンが搭載されますが、元々は日産GT-R R35に搭載されているエンジンがベースになっていて、プラーガ社独自のチューニングにより、最高出力700hpを発揮するとのこと。
なおこのエンジンは、先程の通り日産GT-R R35のエンジンをリッチフィールド社がドライサンプセットアップに改造し、ターボの交換だけでなく、チタン製エキゾーストパイプを採用。
その結果得られた動力は、ヒューランド社製シーケンシャル・ギアボックスを介して後輪[MR]に送られ、カーボンファイバーモノコックのおかげで車体重量は僅かに1,000kgを実現しているとのこと(マツダNDロードスターよりも軽いのか…)。
外装に使用されるパーツ類もカーボンファイバー素材が非常に多いため、その影響もあってここまでの軽量化が可能となったわけですが、パワーウェイトレシオ比も約1.4を実現。
0-100km/hの加速時間は僅か2.3秒で、最高時速は317km/hにまで到達するとのこと。