日産GT-R R35のエンジンを搭載したプラーガ新型ボヘーマの量産仕様が遂に完成→顧客のもとへと納車!まるでバットモービルのオールブラック

(続き)チェコの老舗メーカーであるプラーガ新型ボヘーマが顧客のもとに納車!

引き続き、顧客に無事納車されたプラーガ新型ボヘーマについて見ていきましょう。

プラーガ曰く、新型ボヘーマは直線だけが速いモデルではないそうで、この車はストリートタイヤを履いたままGT3レースカーのラップタイムに匹敵する性能を持っていると説明。

つまり公道を走ることもできれば、そのままサーキットでも十分満足できるような性能を確保しているとのことですが、現時点ではドイツ・ニュルブルクリンクサーキット・ノルドシュライフェでのラップタイムは計測されていないそうです。

見た目はアストンマーティン・ヴァルキリー (Aston Martin Valkyrie)のような、LMPカーのようなエクストリームデザインではあるものの、プラーガCEOであるトーマス・カスパレク氏は「私たちは常に、コンセプトカーもティーザーも、デタラメも一切なしと約束してきました。純粋で軽量、非常に高速で美しく装備された公道走行可能なレースカーを、実際に運転できる限られた数のスーパーカー購入者に提供するだけです。そして、私たちはそれを実現しました」とコメント。

本モデルの乗り心地について、ブガッティのテストドライバーも務めたことのあるローマン・グロージャン氏によると、「ボヘーマのサーキットでの素晴らしいパフォーマンス、公道での乗りやすさ、そしてその2つの間の乗り換えの容易さに驚きました。プラーガはまさに私の挑戦を成し遂げてくれました」と説明していますが、”乗り心地が良い”と回答しなかったところはある意味で予想通り。

ただ、「路上では乗り心地がスムーズで、車の揺れも少なく、同乗者と会話もでき、すべてが穏やかです。そして、集中力を切り替えるだけで、すぐにトラックに出るのです。同じ服装、同じ車ですが、感覚が変わり、限界に挑戦して何度も驚異的なラップタイムを達成し、ボヘーマの信じられないほどの可能性を発見します」と付け加えているため、あくまでもスーパーカー/ハイパーカーというクラスで考えたときには、決して悪い乗り心地ではないのかもしれません。


実は意外と実用的?但し車両本体価格は約2.2億円

ちなみに車内については、身長約2.0mの巨体でも2人が座れるスペースを確保しているそうで、シートやハンドル位置、ペダル位置なども細かく調整することが可能とのこと。

更に荷室も十分確保されているそうで、見た目はハイパーカークラスなのに、ちょっとした旅行用としても活用できるというのはユニーク。

今回、ようやく記念すべき1人目のオーナーに納車されたボヘーマですが、今後4年間で、年間最大20台弱の量産モデルを製造していく予定だそうですが、現時点で日本市場向けの車両が製造・納車されるかは不明。

車両本体価格は136万ユーロ(日本円に換算して約2.2億円)ですが、できる限りユーザーが希望とするボディカラーやシートカラー、素材を全て提供できるようなプログラムを準備しているとのことで、今後どのような仕様のボヘーマが納車されるのか注目したいところです。

1ページ目:記念すべき1台目として納車されたオーナーの正体は?

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Reference:CARSCOOPS