本当に販売するのか…日産GT-R R35のエンジンを搭載した「公道も走れるレーシングカー」プラガ新型Bohema(ボヘマ)が生産開始→納車第一号は2024年上半期を予定!

本当に市販化されるかどうかわからなかったエクストリームなスーパーカー・ボヘマが遂に生産開始へ!

2022年11月、チェコを拠点とするハイパーカーメーカーのプラガが、「公道を走るレーシングカー」と呼ばれている新型ボヘマ(Praga Bohema)を世界初公開しました。

本モデルは、日産のハイパフォーマンスモデルでお馴染みGT-R R35の排気量3.8L V型6気筒ツインターボエンジンが搭載されており、更にレーシングカー向けの空力特性とカーボンコンポーネントを組み合わせた少量生産モデルとなります。

販売価格としては約2億円になるともいわれ、それ以前に「本当に市販化されるの?」と疑われていましたが、何と2024年1月にプラガ公式が生産を開始したと正式に発表しました。


新型ボヘマのエクステリアは、まさに公道を走るレーシングカー

こちらが、プラガが販売した新型ボヘマ。

その見た目は公道を走るスーパーカーというよりも、「公道を走るレーシングカー」のようなスタイリングで、しかしこういった常軌を逸したモデルの場合、新興メーカーなどが発表してきたスーパーカー/ハイパーカーだと、実際に市販化されずにプロジェクト自体が崩壊するものがほとんど。

プラガに関しては、1907年創設の老舗ブランドということもあり、長年の経験より生み出された技術とブランド力で見事に市販化へと漕ぎつけました。

先述にもある通り、ボヘマは日産GT-R R35のエンジンを搭載したレーシング志向の公道モデル。

プラガが独自チューニングを施し、ドライサンプシステムと1基の新しいターボチャージャーを搭載したことで、エンジン出力710ps/最大トルク724Nmへとパワーアップ。

そしてこちらが、実際に市販化に向けてテストを繰り返してきたカーボンコンポーネント。

フロントエンドにはナンバープレートの台座のようなものが装着されていますが、仮に日本人オーナーにも納車された場合は、上の画像の位置に日本のナンバーが装着されることになりそうですね(サイズ的に装着できるかは不明ですが…)。

著名なテストドライバーにより、様々なサーキットでテスト走行を繰り返してきた本格マシン

ちなみにボヘマは、ベルギーのスパ・フランコルシャンや、オーストリアのレッドブルリンク、ドイツのニュルブルクリンクサーキットといった、世界的に有名なサーキットにテスト走行し、徹底したテストプログラムに耐えてきました。

その際のテストドライバーは、著名なF1ドライバーでインディカードライバーでもあったロマン・グロージャン氏と、元スティグのベン・コリンズ氏(プラガ自身のテストドライバーであるジョセフ・クラル氏に加えて)が、この車を運転し、度重なるフィードバックを与えてきました。

販売価格は1,310,000ドル → 1,480,000ドルへと値上げ

ちなみにこのモデル、当初は131万ドル(日本円に換算して約1.9億円)での販売が予定されていましたが、度重なるフィードバックや再設計など、開発段階でどんどん金額が跳ね上がり、最終的には148万ドル(日本円に換算して約2.2億円)での販売に。

なお少量生産型のスーパーカー/ハイパーカーに関しては、当初の販売価格に対して、開発段階による手直しと共に価格が上がることは珍しいことではなく、パガーニやケーニグセグ、ブガッティといったブランドでは定番だとか。

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