日産の新型フェアレディZ (RZ34)のココが残念!「直進安定性は他のスポーツカーよりも低い」「リアスポイラーに水が大量に溜まってしまう」等
新型フェアレディZ (RZ34)はイイ車だと思うが、細かいところを見ていくと不満点が多い
2023年2月に私に納車されて1年10か月(22か月)が経過して、もうすぐ納車後24か月法定点検を迎えることになる日産の現行フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34) version ST[9速AT]。
走行距離は未だ10,000kmに到達していないものの、24か月点検を迎える前には到達しているのではないかと予想されます。
今回は、本モデルを所有していて気になるポイント・不満点がいくつかありますので、これらをまとめて見ていきたいと思います。
フェアレディZ (RZ34)は走りの安定感は低い
まずはフェアレディZ (RZ34)の走りについて。
私が現在所有するホンダ・シビックタイプR (Honda New Civic Type R, FL5)やレクサスIS500 F SPORT Performance[2WD]に比べて、RZ34の直進安定性は低く、コーナリングにおいても外側に膨れていくような印象で、最もスポーティな走りに不向きなモデルだと思っています。
特に足回りのバタつきや落ち着きの無さが顕著に表れていますし、FL5やIS500のようにタイヤが路面に張り付いているフィーリングが感じられないのも、不安に思ってしまうところだと思います。
ただ、それはあくまでもワインディングを中心とした走りでの評価になりますが、個人的な印象として、RZ34は高速道路において、高速域&低回転を維持しながら直線を流すような走りが最もマッチした走りだと思う一方、高速道で流す以外の「普段使い」や「ワインディング」での走りには不向きだと思っています。
特にRZ34で初めて採用された9速ATは、多段変速で常に低回転を維持しつつ高いトルクで軽やかな加速が気持ちが良いものの、多段トルクだからなのか減速時のシフトダウンでは、やたら頻繁的にパドルシフトでシフトダウンしないと減速しないという煩わしさも。
あとは、3速 → 2速のシフトダウンによる変速ショックにおいて、旧世代のフェラーリ430やランボルギーニ・アヴェンタドールのシングルクラッチのようなショックに近いんですね。
これは考え方や捉え方の問題だと思いますが、あまり実用的じゃない使い勝手の悪さや走りのギクシャク感が、どこかスーパーカーっぽくて良い?と捉える方もいらっしゃるでしょうし、「スポーツカーは不便だからこそ魅力的」と感じる方も多いでしょうから、昨今の普通乗用車やスポーティカーをイメージする方からすると、近年のスポーツカーの中ではイメージと現実が大きく離れた(ギャップのある)一台なのかもしれませんね。
リアスポイラーはカッコいいのだが、洗車の際に水が大量に入り込む
続いては、手洗い洗車の際の不満点について。
ここ最近は定期的に自身で手洗い洗車するように心がけているため、改めてRZ34のボディの変化や気になるポイントなども多数出てくるのですが、その中でもやっぱり一番気になるのがリアスポイラー。
上の画像の赤矢印にある通り、リアハッチにスポイラーがポン付けされるような構造になっているため、そのすき間に水が入り込んでしまい、洗車後の拭き取りや走行では中々落とすことができないんですね。
つまりはエアガンやブロワーを使用しない限りは、水滴がチリの部分に溜まってしまい、そのまま長期的に放置してしまうと苔のようなものができてしまうため、定期的な洗車だけでなく、雨天のときに走らせたとしても、可能な限りチリの部分にはブロワーなどで水滴を落とした方が良いのかもしれません。
あと、これはちょっと細かい話なので聞き流す程度で大丈夫だと思いますが、上の画像の赤印にある通り、リアスポイラーの形状とリアハッチの面が上手く合わさっていないからなのか、チリがほぼ合っていない(浮き大きい)のも気になるところ。
特に性能に影響があるわけではないのですが、総額にして700万円を超える日本製スポーツカーでここまでお粗末な作りだと、所有満足度としてはちょっと下がってしまうのが正直なところです。