スバルが東京オートサロン2025向けにまさかのサプライズ!WRX STIコンプリートカー「S210」を世界初公開!限定500台のみで発表は2025年春頃
まさか現行WRX S4をベースにしたコンプリートカーS210が登場するとは…
2025年1月10日~12日に開催の東京オートサロン2025にて、スバルがサプライズでWRX S4をベースにしたSTIコンプリートカーとなる、新型WRX STI S10を世界初公開しました。
てっきり東京オートサロン2025での発表は、特別仕様車BRZ STI Sport PURPLE EDITIONに留まるものと思っていましたが、まさかのWRXのSTIコンプリートカーまで発表し、しかも2025年春頃に具体的な販売方法なども発表してくるとは…
もしかするとWRX S4としても最後の特別モデルになるかもしれないですが、一方でWRX STI自体を販売しないことを示唆するものでは?とも思ったり…
色々と気になる部分は多いものの、どういった装備となるのか?パフォーマンスはどのような仕上がりなのかチェックしていきましょう。
WRX STIコンプリートカーS210のエクステリアやパフォーマンスをチェック
こちらが今回、スバルよりサプライズにて発表されたWRX STIコンプリートカーS210のプロトタイプモデル。
これまでS209/S208・・・とナンバリングで販売されてきたコンプリートカーですが、209は北米市場向けであり、日本で販売されなかったのが残念。
しかしながら、今回発表されたS210プロトタイプは、500台限定で販売されるとのことで、おそらくは抽選形式での販売になると予想されます(日本のみ500台なのか、北米なども含めての500台なのかは不明)。
ちなみにエクステリアデザインにおいては、WRX S4をベースにしながらも空気の流れを整える新開発のスポーツサイドガーニッシュやSTIドライカーボンリヤスポイラーをはじめとするエアロパーツを装着し、高い高速安定性とハンドリング性能を実現しています。
WRX S4の2.4Lターボエンジンをベースに、最高出力300psを発揮
ちなみにこのモデル、WRX S4の排気量2.4L FA24型水平対向4気筒直噴ターボエンジンをベースに、吸気系統ではエアクリーナー、吸気ダクト、ターボ前ダクトを新開発しているとのこと。
また排気系統においては、新開発の大口径テールパイプを備えた低背圧パフォーマンスマフラーと砲弾型チャンバーを備えたエキゾーストパイプリヤを採用することで、吸排気抵抗を低減しているのもポイント。
さらにECUを専用チューニングすることで、最高出力は300psまで大幅アップデートされ、アクセル操作に対するリニアなトルクレスポンスにより、あらゆるシチュエーションで安心、かつ気持ちの良いアクセル操作ができるエンジン出力特性を実現しているので、現行WRX S4のパフォーマンスに不満を持っている方からすると「魅力的な一台」ではないかと思います。
トランスミッションはCVTではなく新開発
エンジンパフォーマンスが向上されるだけでも魅力たっぷりのS210ですが、続いて注目したいのがトランスミッション。
こちらはSシリーズとしては初となるスバル・パフォーマンス・トランスミッションを採用。
これは、変速特性をエンジン出力特性に合わせてチューニングすることで、素早い変速レスポンスと高い操縦性をもった駆動力特性を実現し、ドライバーの意思をより的確に伝え、走りの愉しさを提供します。
このあと内装の画像でも紹介しますが、残念ながらS210はマニュアルトランスミッションではなく、ストレート式のATモデルになるため、マニュアルでのサーキット走行を求める方からすると、ダイレクト感や操作性を楽しむという意味では、ちょっと物足りない一台かもしれませんね。
足もとのタイヤホイールも専用設計
続いて足回りも見ていきましょう。
今回のS210では、ミシュラン製のハイパフォーマンスタイヤが装着され、タイヤサイズは255/35R19インチと極太仕様。
これにより、ステアリング操舵時の車両応答性を高めるため、前後で異なる形状とし、タイヤの接地面積を最適化したSTI製フレキシブルパフォーマンスホイールと、専用チューニングの電子制御ダンパーとコイルスプリング、新開発のリヤスタビライザーブッシュを採用。
またブレーキには、Brembo(ブレンボ)製フロント18インチベンチレーテッドディスクブレーキと、専用チューニングの電動ブースターを採用することでコントロール性に優れたブレーキシステムを実現しています。
インテリアもスパルタンな仕上がりに
続いてインテリアも見ていきましょう。
シートを拝見する限りでも、マクラーレンなどのハイパフォーマンスモデルに採用される「シートと体が密着する部分にしか表皮を使用しない」スパルタン仕様。
そしてインテリアにおいては、ブラック基調で運転に集中できる空間とするとともに、レッドカラーのプリテンショナー&フォースリミッター付フロント3点式ELRシートベルトや、各所インテリアパーツのステッチを加える事で、走りへの期待感と所有する喜びをもたらすのも大きなポイントです。
画像でも確認できますが、6速MTを搭載しない代わりに、ステアリングの後ろにはパドルシフトが備わっているのが確認できますね。