ホンダ新型WR-Vで135kmの中距離ドライブへ!相変らずハンドリングやグリップ力の高さに驚かされ、下り坂の区間燃費は「40km/L」以上を記録
ホンダ新型WR-Vにて久々の中距離ドライブへ
2024年4月に納車されて9か月以上が経過した、ホンダ新型WR-V Z+グレード[2WD]。
今回は、久々に本モデルにて135kmほどの中距離移動用として走らせることに。
走行距離は4,000kmちょっととそこまで伸びていないものの、活用頻度としては決して少ない方ではなく、むしろ頻繁的でありながらも1回あたりの走行距離が短いだけで、バッテリー寿命を低下させるような使い方なので「いつかバッテリー上がりが起きるかもしれない…」と不安になりながら活用しているイメージです。
ちなみに今回の中距離移動では、高速道路が約5割程度で、残り5割が下道やワインディングとなります。
高速道路では、上りだとアクセル踏み気味でエンジンの煩わしさが気になる
まずはWR-Vでの高速道路走行について。
往路では上り中心の高速道路走行が多く、どうしてもアクセルを踏み気味(2,000rpm~2,500rpm)にしての高速巡航が多かったのですが、排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジンで非力ということもあり、どうしてもエンジンの唸りが車内に入り込むのが煩わしく感じるところ。
ただ、その点はBセグメントSUVという立ち位置を考えると致し方ない部分ではあるものの、一方でコンパクトSUVで、他のミドルサイズSUVやラージサイズSUVに比べてフットプリントやタイヤ接地面積が小さいながらも、高速域での直進安定性は意外と悪くなく、ハンドルを軽く添えるだけでもストレスなく走れるのは便利。
WR-Vは、ACCとLKASをそれぞれ単独で使用できる
っというのも、WR-VはBセグメントSUVでありながらも、アダプティブクルーズコントロール[ACC]とレーンキープアシストシステム[LKAS]をそれぞれ単独で活用できるので、ACCを使用せずにLKASのみをONにして、自身のアクセル操作とハンドルアシストという組み合わせができるという安心感があるんですね。
これが新型フリード (New FREED)やN-BOXになると、ACCを使用しないとLKASが活用できないというデメリットがあるため、WR-Vでは差別化されているのは「イイ意味」で裏切られました。
アジャイルハンドリングアシストが備わっていないからこそ、自分で操作している感覚が楽しい
続いては、一般道やワインディングでの走りについて。
WR-Vの場合、フリードやZR-Vに搭載されるアジャイルハンドリングアシストが備わっていないため、コーナリングでの回頭性やライントレース性の向上、そして旋回内側のブレーキを緻密に制御する機能は一切無し。
そのため、ワインディングでの細かいハンドリングやブレーキングの調整も自身で行う必要があるわけですが、こういったアナログチックな操作性こそWR-Vの良きところで、電子制御特有の介入が少ないからこそ自身のフィーリングで走らせることができるんですね。
アジャイルハンドリングアシストとは?
車両の横すべり時など限界領域で作動するVSA(ビークル・スタビリティ・アシスト)に対し、ドライバーのステアリング操作に合わせて限界領域の手前でブレーキを緻密に制御し、コーナリング時にスムーズで且つ、狙い通りの走行ラインをトレースしやすくする旋回支援システムが「アジャイルハンドリングアシスト」です。
アジャイルハンドリングアシストはドライバーが意図する走行ラインを推定し、旋回内側の前輪ブレーキを制御することで回頭性やライントレース性を向上。ワインディングなどでの走行のほか、雪道でのスムーズな走りや、緊急回避時の操縦性にも貢献します。
via:Honda
ちなみに、WR-Vは前輪駆動[FF]モデルになるため、いわゆるコーナリングで外側に膨れるようなアンダーステアを起こしやすいモデルになるわけですが、エンジンやトランスミッション、デフなどの重量物がフロントセクションに集中しているにも関わらず、以前私が所有していたトヨタ・カローラクロス (Toyota New Corolla Cross)に比べると安心感が高く、コーナリングを通過できるような荷重バランスとグリップ力の高さは隠れた魅力。
上りのワインディングだと、どうしてもFFの特性を知ることは難しいですが、下りのワインディングではパドルシフトをシフトダウン → エンブレで減速して通過していくと、スムーズに次のストレートやコーナリングに移行できるのも良きところ。
決して無謀な運転をすることなく、燃費を気にしつつ安全に走らせることに徹していましたが、それでもWR-Vの安定したハンドリングやグリップ力、接地感、そして走りの楽しさにおいては、私が過去に所有してきたB~CセグメントSUVには無かった要素なので、この車でのドライブの満足度は高いと思っています。