国内カーメディアが「トヨタ新型アルファードの中古価格が下落」「震えて待て」と煽り報道。度々「暴落」と言われるが、今までが異常で正常に戻っただけ
公式カーメディアだけでなく、YouTubeでもアルファードの中古車相場暴落の配信が多い気がする
トヨタの主力モデルでラージサイズミニバンとしてもお馴染みの40系新型アルファード (Toyota New ALPHARD)/ヴェルファイア (New VELLFIRE)。
2025年3月度の普通乗用車の新車販売・登録台数ランキングにおいては、アルファードが8,230台で10位、ヴェルファイアは2,912台で27位を獲得。
そして2024年度(2024年4月~2025年3月)のランキングにおいては、アルファードが87,962台で6位、ヴェルファイアが33,431台で23位にランクインするほどの大人気モデルです。
こうして見ると、アルファードは年間約9万台~10万台ペースで生産・出荷・登録 → 顧客に納車されているわけですが、一方で中古車市場では新車価格以上と、まだまだ高値で取引されています。
公式カーメディアが公開している、アルファード/ヴェルファイアの中古車相場暴落について

そんな新型アルファードについて、国内カーメディアcarview!さんのピーコックブルーが、【【震えて待て】アルファード中古価格の下落が止まらない。ローン終了と増産で次なる下値待ったなし】といった煽り記事を公開。
具体的にどのように煽っているのか、長文で4ページにわたる構成になっているので、箇条書きにてまとめていきたいと思います。
●2025年4月現在も多くの販売店で受注停止中のため、受注再開の目途は立っていない
●ヴェルファイアは2023年6月の発売直後から入手困難が続いている
●年間10万台の生産ながらも、需要が供給をはるかに上回っている
●Executive Loungeの中古車相場は1,000万円を超えているものもある
●ただし、2024年夏頃をピークに中古車相場は1割以上下落している
●ハイブリッドHEVモデルの下落率が高く、2025年4月時点で、2024年夏に比べて200万円も下落している模様(900万円 → 700万円)
●下落・暴落の理由は2024年12月の一部改良により、年式が新しくなったから(カーメディアは断言)
●3列8人乗りのXグレードが追加されたことで、ユーザーがXグレードに流れたことが大きな要因
●流通量が多くなったことも中古車相場下落の要因
まずは以上の通り。
中古車相場が下落・暴落したのではなく、今までが異常で、ようやく正常に戻っただけ

これらの項目を見て気になることは、carviewさんは「下落・暴落」と煽り気味で説明しているものの、そもそも中古車が新車販売価格よりも高く取引されていること自体が「異常」であって、今現在中古車市場が下がっているのは「暴落」ではなく「正常な状態に戻っている」段階。
つまり、今後もアルファード/ヴェルファイアの生産・流通量が増えれば、需要と供給のバランスが取れるようになり、更に中古車相場も落ち着いて「新車価格よりも安価に取引できる可能性が高まる」というだけ。
アルファード/ヴェルファイアって受注停止中なの?

あたかも「下落することが問題・異常である」と煽情的な内容が目立つcarviewさんの偏向報道ですが、繰り返しにはなりますが「これまでの中古車相場が異常」なだけで、国産のファミリーカー/ミニバンの相場が下落することは至って普通なわけで…
そして、「2025年4月時点で販売店は受注停止が続いている」との情報が記載されていますが、この情報もどの販売店から得られた情報なのかも気になるところ。
本当にHEV Xグレードにお客さんは流れているのか?

そして、HEV Xグレードに多くの顧客が流れているとの情報もありますが、私がお世話になっているトヨタディーラーの情報によると、一部改良後の顧客からの受注状況を教えていただいたところ、Xグレードを選択するユーザーは全体の1割も満たないそうで、アルファード・ガソリンZ/HEV Z、もしくはヴェルファイア・ガソリンZ Premier/HEV Z Premierから流れているお客さんは無し。
従って、HEV Xグレードが追加されたからといってHEV Xの受注が大幅に増えたわけでもなく、中古車相場に大きく影響をもたらしているわけでもないため、今回の煽情的な記事はまるで根拠無し。
