アメリカで三菱アウトランダーのボンネット問題で集団訴訟→三菱は過去に2回の改善を実施したが、根本的な不具合解消にはなっていない模様

訴訟大国アメリカでは、「ちょっと気になるな…」と思うようなことも訴訟に発展してしまう

三菱の主力製品ともいえるアウトランダー (Mitsubishi Outlander)。

日本市場だけでなく、アメリカ市場でも主力ラインナップモデルの一つとして販売されていますが、そのアメリカにおいて、このモデルの安全性に対する懸念をめぐる集団訴訟が行われています。

海外カーメディアの報道によると、どうやらアウトランダーのフロントボンネットがまるで「飛び出すかのように揺れ動く」とのこと。

アウトランダーを所有するオーナーたち数名は、長年にわたりこの問題について懸念を表明し、三菱は技術サービス速報(TSB)を発行して対応したものの、問題は依然として解決していないと報じられており、現在、集団訴訟に直面しているとのことです。


三菱は、アウトランダーのボンネットの振動については認識していた

海外カーメディアCar  Complaintsの報道によると、アメリカにて販売された2022年モデルのアウトランダーを対象に「2件の集団訴訟」を統合した訴訟が行われているとのこと。

この問題について三菱は、発売前からボンネットが振動することについては認識していたと主張していて、同車は欠陥に対処するため、リコールを発行すべきだったと主張し、この問題を以前から認識していたことを示す証拠として、技術サービス速報(TSB)を引用。

1件目のTSBは「ウェザーストリップの改良」

最初のTSBは、顧客からボンネットの揺れやボン​​ネットの位置ずれに関する苦情が寄せられた2021年12月に発行されました。

これに対して三菱ディーラーは、オリジナルのグリルはそのままに、ウェザーストリップを改良した新しいボンネットに交換するよう指示されました。

2件目のTSBは「ボンネットラッチの調整」

三菱は後に「顧客満足キャンペーン(日本でいえばサービスキャンペーン)」を開始し、ボンネットの揺れを解消するため、販売店に「対策ウェザーストリップ」の装着を指示しました。

その後TSBが改訂され、ボンネットラッチの調整も含まれるようになりました。

三菱「ボンネットの問題は、完全に解消されたわけではない」

なおCar Complaintsによると、訴訟では、三菱の修正によってボンネットの揺れは「実質的に」解消されたものの、「ボンネットの欠陥は完全に解消されたわけではない」と主張。

またボンネットの揺れは、燃費を悪化させる恐れがあり、交換したボンネットが車両の他の部分と調和しない可能性もあると主張しています。

日本では全く話題になっていないアウトランダーのボンネット問題

2024年12月、裁判官は調停人による議論の審理のため、訴訟を一時停止。

しかし、この停止措置はその後解除され、集団訴訟は継続されることになりました。

原告の一人は、この振動が「高速道路や強風時に車を運転する際の気を散らすものだった」とし、「運転中にボンネットが外れて開いてしまうのではないかと不安になり、普段の運転に支障を来すものだった」と述べており、実質的に事故につながるほどのものでは無かったにしろ、ドライバーを不安にさせるような内容であったことは事実。

今回の訴訟が、最終的にどのように落とし込まれるのかは気になるものの、販売店及びメーカー側としては、人の命に関わる製品を販売している以上、常に細心の注意を払わなければならないですし、一方で日本国内では全く話題になっていないのも気になるところです。

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