フルモデルチェンジ版・日産の新型パトロールNISMO (Y63型)が世界初公開!アルマーダNISMOよりも30馬力高く、最低地上高は標準車よりも50mm低いぞ!

アルマーダNISMOに続き、パトロールNISMOもようやく発表へ!

2025年6月25日、先だって日産のアメリカ法人がフルモデルチェンジ版・新型アルマーダ・ニスモ (Nissan New Armada NISMO)を世界初公開しましたが、少し遅れたタイミングで中東市場向けとなる新型パトロール・ニスモ (New Patrol NISMO, Y63型)が世界初公開されました。

今回発表されたパトロールNISMOは、基本的にはアルマーダNISMOと共通化したデザインではあるものの、実はエンジンスペックが30hpも異なっていて、アルマーダNISMOが最高出力465hpに対し、パトロールNISMOは495hpを発揮します。

なぜ両車でエンジンスペックが異なるのかは不明ですが、中東市場では2025年7月より発売される予定で、具体的な価格帯は後日明らかになる予定です。


新型パトロールのエクステリアを見ていこう

こちらが今回、中東市場向けとして発表された新型パトロールNISMO(日産の公式プレスリリースより引用)。

基本的には、アメリカ市場向けアルマーダNISMOとデザインが共通化されていて、フロントフェイスは、縦と横のラインによって構築されたVモーショングリルと立体的なハニカムメッシュを採用し、ラジエーターへの空気流入を最適化。

フロントバンパー左右に設けられたエアカーテンと、カナード形状のフロントスポイラーによって風の流れをコントロールすることで空気抵抗の低減とともに、大きなダウンフォース効果を生み出しているとのこと。

ちなみに、本モデルのボディサイズは全長5,295mm×全幅2,070mm×全高1,945mm、ホイールベース3,075mmと、スタンダードなパトロールと比べて全長+90mm/全幅+40mm大きくなっています。

リアデザインにおいては、延長されたリアスポイラーとエッジが重なって見えるレイヤードディフューザー形状のリアバンパーにより、車両後方の風の流れを整流し、空気抵抗を低減。

更にバンパーの両端にエアスプリッターを配することで、ボディサイドからの風の流れを理想的に剥離させる効果もあるとのこと。

ちなみに、こうしたバンパー形状の変更によってフロントオーバーハングは1,020mm、リアオーバーハングが1,200mmと、標準車に比べてフロント+30mm/リア+60mm延伸されているのもポイント。

これらのNISMOを表現するレッドのディテールアクセントと、機能性を両立したエクステリアパーツがによりパトロールNISMOをより際立たせています。

ボディカラーはモノトーンと2トーン合わせて全6色をラインナップ

ちなみに、ボディカラーはNISMO専用となるステルスグレー×スーパーブラックルーフ2トーンで、既にフェアレディZ NISMOやGT-R R35 NISMO、V37スカイライン NISMOでも採用されている専用カラーとなります。

この他にも、ホワイトパールやグレーメタリック、ブルーメタリック、ブラックパールといったカラーもラインナップしていて、モノトーンカラーと2トーンカラー含めて全6色をラインナップしているとのことです。

インテリアもパトロールNISMOらしい鮮烈なレッド×ブラックを採用

続いてインテリアを見ていきましょう。

インテリアにおいては、ダッシュボードや専用スポーツシート、ステアリング、ドアパネルをブラック基調としながら、精巧な金属調のフィニッシャーと高級感を感じるスエード調の表皮を採用。

また、レッドのシートベルトやスタータースイッチ、カーボン調加飾を随所に配置することで、ハイパフォーマンスモデルならではの雰囲気を演出。

ヘッドレスト部分にはNISMOロゴが刺繍されたスポーツシートが採用され、本革とレッドのスエード調素材のコンビ表皮を組み合わせるとともに、電動ボルスター調整機能を採用することで、体の滑りを抑えながらしっかりと身体をホールドするところもNISMOの強みとなっています。

エンジンもNISMO専用にチューニングされ495馬力を発揮!

続いてパワートレインを見ていきましょう。

エンジンルーム内には、従来のパトロール同様に排気量3.5L VR35DDTT型V型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、NISMO専用チューニングにより最高出力425hp → 495hp/最大トルク700Nmを発揮し、エンジン出力のみ70hpもアップ。

ちなみに、アメリカ市場向けのアルマーダNISMOは465hpを発揮するため、このモデルに比べると更に30hpアップしているのは驚きでした。

日産のいわき工場にて生産されるこのエンジンには、NISMO専用の赤いエンジンカバーとスペシャルメタルプレートが装着されるとのこと。

エンジンの高出力化に合わせて、チュ―ニングされた9速ATとパドルシフトにより、直線でも山岳路でもダイレクトな走行フィールを提供するそうです。

2ページ目:様々なパフォーマンスを発揮するパトロールNISMO、実は最低地上高も標準車に比べて約50mmも低い?!