【珍事】批判多数だったフルモデルチェンジ版・メルセデスベンツ新型CLAクラスが異例の大ヒット!一方でEQSは「10年早かった」と失敗を認める
「全く売れない」と批判されていた新型CLAが予想外の大ヒットモデルに
2025年3月に発表された、メルセデスベンツのフルモデルチェンジ版・新型CLAクラス。
本モデルは、ピュアEVと内燃機関の何れも搭載可能な新世代MMA(メルセデス ベンツ モジュラー アーキテクチャー)プラットフォームを採用しています。
内燃機関モデルについては、後日遅れる形で市販化予定とのことで、まずはピュアEVモデルが優先的に販売されたわけですが、当初はデザイン含めて「こんなの売れるわけがない」と批判の声が圧倒的に多かったんですね。
しかしながら、発表から約4か月が経過した時点で、何と需要好調で生産が追い付かず、生産ラインを2ラインから3ラインに拡大するほどの人気モデルとなっています。
2025年内の納車が厳しいレベルで多くの受注が入っている模様
海外ビジネスメディア・Automobilwocheの報道によると、メルセデスベンツの生産ディレクターであるヨルグ・ブルツァー氏にインタビューしたところ、新型CLAクラスの具体的な受注台数までは不明ながらも、「年内の納車が既に難しくなっている」レベルで受注が多く入っているとのこと。
元々は2つのラインでのみ生産されていたCLAクラスですが、どうやら2025年後半より3つのラインへと拡大されるそうで、更なる受注増に向けて準備を進めていくとのこと。
ちなみにメルセデスベンツでは、中国からのレアアース(17種類の元素・希土類元素の総称)の確保が懸念事項として挙げられていましたが、同社は既に問題を解決していて、現在制限はないと回答しています。
ピュアEVのみでこの人気ならば、ガソリンモデルは更に人気を集めそうだな…
新型CLAクラスの生産は未だ増産段階にあり、2025年末頃には待望のガソリン(ICE)モデルも追加される予定です。
ガソリンモデルについては、排気量1.5L 直列4気筒ターボチャージャー付ガエンジン+マイルドハイブリッドが採用される予定で、トランスミッションは8速DCTのみを設定。
ちなみにガソリンモデルに関しては、ベースとなるピュアEVモデルに比べて車両本体価格が大幅に引き下げられる見込みで、ドイツではEQテクノロジー搭載のCLA 250+のEV版が最も安価であり、55,858ユーロ(日本円に換算して約950万円)からとなっています。
今後は、新型CLAのシューティングブレーク版も発売される予定で、需要はさらに増加すると予想されますが、現時点では、どうしてここまでCLAクラスの人気が高まっているのかは不明。
なおメルセデスベンツは、新たなコンパクトワゴンも開発を進めており、今回はEVとしても販売される予定。
このモデルも、ドイツ・ラシュタット工場にて生産される予定で、次期GLAクラスも同工場にて生産される予定です。
ちなみにAutomobilwocheは、メルセデスベンツが将来的にAクラス/Bクラスのライフサイクルを延長するのか質問したところ、その可能性については否定しなかったため、まだまだ需要があれば継続して生産されるかもしれません。
ライフサイクルは延長される可能性があっても、後継機種の登場は極めて低い模様
同じ工場にて生産される両モデルは、年式が古いにもかかわらず依然として人気は高め。
しかしAクラスのハッチバックとセダン、そしてBクラスのクロスオーバーに関する後継車は計画されておらず、事実上CLAが新たなエントリーモデルとなります。
もう一つの角ばった人気の高いGLBクラスは、ガソリン車とピュアEVの2種類を発売する予定で、さらに「Little G」と呼ばれるモデルも2020年台後半に発売予定とのこと。