満身創痍の今だからこそ、日産は「安価で売れる車」を作るべき!トヨタ・シエンタやホンダ・フリードに対抗するノートクロスこそV字回復の近道か
余計なコスト(膿)を廃除していく一方で、日産というブランド自体を根本的に見直していく必要がある
2025年7月30日、日産は2025年度第1四半期決算を発表し、同時期の売上高/営業利益/売上高営業利益率/経常利益/当期純利益を以下の通り公開しました(日産公式プレスリリースより引用)。
| (東京証券取引所届出 – 中国合弁会社に持分法を適用) | 2024年度 第1四半期 |
2025年度 第1四半期 |
増減 (対前年) |
| 売上高 | 2兆9,984億円 | 2兆7,069億円 | -2,915億円 |
| 営業利益 | 10億円 | -791億円 | -801億円 |
| 売上高営業利益率 | 0.0% | -2.9% | -2.9ポイント |
| 経常利益 | 651億円 | -1,092億円 | -1,744億円 |
| 当期純利益 | 286億円 | -1,158億円 | -1,443億円 |
上記の通り、連結営業損失は前回予測を上回る791億円(一過性利益を含む)となり、総流動性は3.1兆円、未使用クレジットラインは1.8兆円となっています。
2025年度第1四半期は、グローバルの販売台数は707,000台で、連結売上高は2兆7千億円。
連結営業損失は、2,000億円の損失を見込んだ前回見通しに比較すると、商品構成の改善や固定費の削減により改善はしているものの、台数の減少や為替変動、米国関税等の影響を受け、791億円の損失となりま、当期純損失は1,158億円となっています。
新生日産「Re:Nissan」の現在の活動内容を見ていこう

なお日産は、新CEOとなるイヴァン・エスピノーサ氏が掲げる「Re:Nissan」のもと、2026年度までに自動車事業の営業利益とフリーキャッシュフローの黒字化を目指しています。
目標の達成に向け、以下の通り具体的な活動を実施しています。
■変動費について
TdC (Total delivered Cost)を革新する専任のチームが、これまでに約4,000件のコスト削減案を創出し、そのうちの約1,600件が実行段階を迎えている状態。
固定費の削減も成果を上げ始めていて、第1四半期だけで300億円以上の削減を実現。
■グローバルに生産体制を最適化する取組みについて
グローバルで7つの生産拠点を削減、または統合していきますが、既に5つの生産拠点を決定。
市場の現状に合わせた商品の投入戦略は順調で、中国市場向けの新型N7やメキシコ市場向けの新型マグナイト (Nissan New Magnite)などのモデルが好調な販売を継続。
日産の更なる変革のため、「手の届きやすいファミリーモデル」は必須か

なお日産は、海外市場向けの新車・新型車のラインナップを概ね明らかにするとともに、日本市場向けに関しても、一部具体的な車名は伏せられていますが、以下の新車が2025年~2026年度にかけて販売される予定です。
●フルモデルチェンジ版・新型ルークス・・・2025年度
●フルモデルチェンジ版・新型リーフ (ZE2)・・・2025年度
●フルモデルチェンジ版・新型エルグランド (E53)・・・2026年度
上記以外の新型車については不明なままですが、個人的に「日産はコレを開発・販売することでV字回復できるのではないか?」と思うのが、ノートもしくはノートオーラをベースにしたコンパクトミニバン。
現時点で日産は、本モデルの開発有無や市販化などの具体的な情報は明かにしていませんが、いわゆるトヨタ・シエンタ (Toyota Sienta)やホンダ・フリード (Honda FREED)を競合とした後席スライドドアを採用する「手の届きやすいファミリーモデル/コンパクトミニバン」を販売することで、更なる新規顧客拡大が見込めるのではないか?とも思うんですね。