フルモデルチェンジ版・日産の新型ムラーノが一部改良で『2WD廃止』と『プロパイロット2.1』追加の異例改良!価格据置きで起死回生を狙う日産の戦略とは
まさか発売から1年経たずで、装備内容を充実させた一部改良を実施するとは…
2024年10月に、約10年ぶりのフルモデルチェンジを果たした日産の新型ムラーノ (Nissan New Murano, Z53)。
日産にとって絶対に失敗の許されない主力モデルの一つではあるものの、早くも本モデルが販売不調で、「約5か月分」の在庫を抱える事態になっているわけですが、そんな中で早くも2026年モデル(一部改良版)に関するプレスリリースが発表されました。
基本的に内外装デザインは変更されず、グレードの縮小とパッケージングの追加がメインとなるわけですが、出だし早々に厳しい状況が続く日産にとって追い風となるのか注目です。
一部改良といえど「車両本体価格は据え置き」

こちらが今回、2026年モデルとして発表された改良型ムラーノのエクステリア。
多くの自動車メーカーが、年次改良や一部改良、マイナーチェンジ、ビッグマイナーチェンジ、フルモデルチェンジのタイミングで車両本体価格を値上げする流れになっていますが、今回のムラーノはまさかの「価格据え置き」。
つまり値上げを一切せずに価格を維持して販売継続するわけですが、その代わりとしてエントリーグレードの前輪駆動[2WD]モデルを廃止にしたため、スタートプライスは若干高くなっています。
ムラーノは2026年モデルより四輪駆動[4WD]のみ

元々ムラーノのグレード構成としては、「SVグレード[2WD/4WD]」と「SLグレード[AWDのみ]」、そして上位グレード「Platinum[AWDのみ]」でしたが、2026年モデルでは全グレード四輪駆動[AWD]のみのラインナップとなります。
なぜSVグレード[2WD]を廃止としたかまでは不明ですが、おそらくはグレードラインナップを少なくすることで生産効率の向上を図るのではないか?との見立てで、それだけ日産も切羽詰まった状況なのかもしれず、できる判断は可能な限り迅速に行っていくスタンスなのかもしれません。
そして、SVグレード[2WD]の40,470ドルが廃止になってしまったので、必然的にスタートプライスはSVグレード[AWD]の41,470ドルになるため、実質1,000ドルアップ(日本円に換算して約15万円)。
まさかのハンズオフ機能付きとなるプロパイロット2.1を設定

そしてここからが注目したいところですが、2026年モデルの新型ムラーノに追加された重要なアップデートが、ハンズオフ機能を搭載するプロパイロットアシスト2.1システム(ProPilot Assist 2.1)の追加。
日本市場向けでいえばプロパイロット2.0に相当するこの技術ですが、なぜこの技術をフルモデルチェンジ直後からラインナップしなかったのかは疑問で、日産の構想としては、初期型でユーザーの反応を伺いつつ、プロパイロット2.1の需要があれば「追って追加ラインナップする」という考えだったのかもしれません。
ちなみにこの機能は、オプション費用2,900ドル(約43.4万円)のプラチナテクノロジーパッケージに含まれており、対応の高速道路ではハンズフリー運転が可能になります。
また、車線変更支援機能も追加され、追い越しを推奨しサポートしてくれるのもポイント。
SLグレード専用のコンフォートパッケージ追加で快適性向上!

初期型オーナーからすれば涙目案件の大幅改良になるわけですが、メーカーオプションということもあって車両本体価格を敢えて値上げしなかったのも、日産の良心的な側面が見られ、しかし改良型が発売されたからといって販売台数が大幅に増えるとも限らないので、しばらくは日産にとって厳しい状況が続くことは変らなそう。
この他の改良内容については、SLグレードに1,380ドル(約21万円)のメーカーオプションとなるコンフォートパッケージが新たに追加され、フロントシートベンチレーション&マッサージ機能、リアシートヒーター、モーションセンサー付きパワーリフトゲートなどが追加されます。
※コンフォートパッケージは、Platinumグレードでは標準装備
