【フェラーリの野心】5年間で20車種の新型車を投入へ!限定商法シフトで「ランボルギーニ化」が加速?さらに超富裕層向けICONAシリーズで『クラッチペダル&MTモデル』復活の可能性
今後のフェラーリは、限定商法で更に販売車種を増やしていく模様
近年、フェラーリの新型車や限定車の投入ペースが加速しており、その一方で車両本体価格もカタログモデルでありながら、オプション含めての乗り出し価格8,000万円超えが当たり前になってきました。
そしてフェラーリは、今後2026年~2030年にかけて、年間平均4車種の新型車を発表・デビューする予定であることを明かし、わずか5年で20車種もの新型車が登場することも明確にしています。
これは、2024年の新車販売台数が13,752台(過去最高)だったフェラーリにとって、更なる販売台数増加を加速させるためのステップアップとなっています。
今後投入されるであろうフェラーリの新型車ってどんなモデル?

フェラーリが、今後の製品詳細を明らかにするのはまだ時期尚早ですが、海外カーメディアmotor1.comの報道によると、既に発表されているモデルの一つに、ブランド初の100%電気自動車(BEV)となるエレットリカ (Ferrari New Elettrica)が挙げられます。

この他、既に販売されたプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの296GTB/296GTSの次なる後継と、プラグインハイブリッド(PHEV)版のCUVモデルとなるプロサングエ (Purosangue)が発売される可能性が高いとのこと
アマルフィやF80のオープンモデルも確実か

ローマの後継モデルとなるアマルフィ (New Amalfi)や、ラ・フェラーリの後継車種となるF80のオープントップ版(アペルタ/スパイダー/バルケッタ)も必然的に登場しそうですが、それは時期的な問題であり、「実現するかどうか」という問題ではなさそう。
2030年までに、フェラーリが累計20種類もの新モデルを投入するという野心的な目標について、フェラーリCEOのベネデット・ヴィーニャ氏は、「今後も独占性を最優先事項とする」ことを示唆。
フェラーリ「カタログモデルよりも、限定生産のモデルを多く販売したい」

更にアナリストに対して、「少数のモデルで大量生産するよりも、限定生産のモデルを多く持つ方が良い」と語ったことから、ランボルギーニのような限定商法に今後走っていく可能性が高いのかもしれません。
限定モデルばかりだと、新規顧客の獲得は難しいのでは?

フェラーリの「製品多様化戦略」は、その名声を損なうことなく、より幅広い顧客層を惹きつけることを目指していますが、その一方で限定モデルばかり登場するとなると、幅広い顧客どころか、既存・VIP顧客を優先したモデルばかりで、新規ユーザーからの不満も多くなることが考えられそう。
これほどの新規車種の急増は、フェラーリの独占性に惹かれる人々を遠ざけてしまうのではないか?と考える人もいるかもしれないですが、実際にはそうではなく、ヴィーニャCEOは「すでに2026年の生産分全てを受注しており、新規購入者は2027年まで納車を受けられない」とのことです。