【重大警告】立体駐車場が一部崩壊!原因は「築50年の老朽化」か、それともEV化による「車体重量の増加」が限界を超えたか。欧州でもフラッシュドアハンドル問題による死亡事故が相次ぎ規制当局が議論へ

公共駐車場は便利な一方、トラブル・問題が発生したときの規模や被害は計り知れない

最近何かと話題になっている公共駐車場。

駐車場は必ずしも車を停めるのに安全な場所とは言い切れませんが、多くの人が心配しているのは車上荒らしや詐欺、そして大雨による洪水・冠水などによる自然災害が挙げられます。

2025年9月12日の夜、三重県・四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」では、記録的な大雨により計274台の車が水に浸かり、更には緊急時の止水板が4年前から故障したままだったことも判明するなど、杜撰な管理体制が明らかになっています。

その一方で、アメリカ・ニューヨーク州ホワイトプレインズでは、2025年10月15日(水)、ある立体駐車場に車を停めていた数百人が、「駐車場から出られなくなるトラブル」が発生し問題となっています。


何と立体駐車場が一部崩壊し、車が駐車場が出られなくなる

こちらが、2025年10月15日(水)の午前、ウエストチェスター・ワン・オフィスタワー近くのヘイル・アベニューにある、15階建ての民間駐車場で発生した崩壊事故。

市当局によると、午前9時頃に5階の一部が崩落し、コンクリートや瓦礫が下の階に落下したと報告されています。

航空写真には、屋根の中央にギザギザの穴があいており、少なくとも6台以上の車両が残骸の中に押しつぶされているのが確認できます。

建物の大部分が下の階に崩れ落ち、車を押しつぶし、残りの車の出口を遮断したために、車両が駐車場から出られない状況になっています。

今回の崩壊事故による負傷者・人的被害は無しだが、被害車両は約600台と推定

今回の崩壊事故で、負傷者が出なかったことは不幸中の幸いですが、「もし午前8時半に崩壊事故が起きていたら、どうなっていたか分かりません」と、ホワイトプレーンズ公安局長のデビッド・チョン氏がNBCニューヨークの取材に対し、崩落は朝の通勤ラッシュの後に発生したと指摘しています。

事故発生後、ヨンカーズ消防署の都市捜索救助部隊を含む、複数の部署の隊員が現場に出動し、建物を安定させ、閉じ込められている可能性のある人を捜索。

数時間にわたって被害箇所の補強作業が行われた結果、建物は「不安定すぎる」と判断され、ほとんどの居住者が車両を回収することが不可能となりました。

当局は、約600台の車両が駐車場内に残っていると推定しており、回収作業には数日かかると見込まれています。

当局は、段階的に作業を進める予定で、作業は膨大な時間がかかると予想されます。

まず車両を撤去し、構造物の安定性を確認し、さらに車両を撤去するというプロセスを「全て撤去するまで」繰り返します。

4階に車両が取り残されたあるオフィスワーカーは、雇用主が「本当に寛大」で、Uberのクーポンや柔軟な在宅勤務制度を提供してくれたと話し、状況を待つ間は「車の移動について明日連絡が来ることを期待しています」と語りました。

約50年前の建造物のため、老朽化が原因?それとも…

崩落の原因は今のところ不明ですが、当局は、事故前に築50年近いこの建物で大規模なコンクリート修復工事が行われていたと述べています。

またその一方で、年々新車・新型車はボディサイズが大きくなり、車体重量が重くなっている一方で、ハイブリッドモデルや100%電気自動車の重量も重くなっていることから、50年前に想定していたMAXの耐久性をオーバーしてしまったのでは?との見方も出ているようです。

2ページ目:中国で起きたフラッシュドアハンドル問題による死亡事故、どうやら欧州でも同様の問題が起きていたことが発覚