【驚きの開発秘話】ホンダ新型スーパーワン (Super-ONE)の「BOOSTモード」は、ヒョンデ・アイオニック5 Nの技術を参考にしていた!日韓EVホットハッチが目指す『運転の楽しさ』とは
スーパーワンの「BOOST」モードは、「とある車種」を参考に開発された模様
2025年10月29日に世界初公開された、ホンダの新世代ピュアEVホットハッチの新型スーパーワン・プロトタイプ (Honda New Super-One Prototype)。
本モデルは、ピュアEV軽の新型N-ONE e:をベースにした「ホットハッチ&普通車仕様」にカスタマイズされた一台で、過去にホンダが発売したシティターボⅡ・ブルドッグの現代的な解釈となる一台です。
そんなスーパーワン・プロトタイプには、更なる走りの楽しさを追求する「BOOST (ブースト)モード」なるものが存在するわけですが、どうやらこのモードの技術が「海外のとある車種」の技術を参考にしていることが判明しました。
”プロトタイプ”の名が付くということは、量産車名は「スーパーワン (Super-One)」で確定か

改めて、こちらが今回、ジャパンモビリティショー2025 (JMS2025)にて世界初公開された新型スーパーワン・プロトタイプ。
”プロトタイプ”と名付けられているということは、2026年に日本で市販化される際には「スーパーワン (Super-One)」が正式名称となる可能性が極めて高そうですし、市販化されるまでに47都道府県全国を対象とした、実車先行展示会も開催される可能性が高そうですね。
本モデルは、N-ONE e:ベースのアイコニックな見た目でありながらも、専用フロントバンパーや、大きく張り出したフロント・リアのブリスターフェンダー、専用のアルミホイールに、ブレンボ製?と思われるレッドブレーキキャリパーも装着されています。
スーパーワンに搭載される「BOOST」モードは、ヒョンデ・アイオニック5 Nの技術を参考にしている

そして本モデルの特徴といえば、こちらの専用開発機能となる「BOOSTモード」。
このモードを操作すると、出力を拡大してパワーユニットの性能を最大限に引き出すとともに、仮想有段シフト制御とアクティブサウンドコントロールシステムの連動により、あたかも有段変速機を備えたエンジン車のような、迫力あるサウンドと鋭いシフトフィーリングを演出。
これにより、視覚や聴覚、そして加速感や振動などの体感を通じてドライバーの感性を刺激し、高揚感のあふれるEVの走行体験を提供するとのこと。

実はこの機能、韓国ヒョンデのハイパフォーマンスEVモデルとなるアイオニック5 N (Hyundai New Ioniq 5 N)のバーチャルシフター機能を参考にしていることが判明。
オーストラリアカーメディアDriveが、ホンダの開発責任者である堀田英智 氏に独占取材したところ、スーパーワン・プロトタイプにBOOSTモードを搭載するにあたり、元々ヒョンデ・アイオニック5 Nには、N e-Shift機能が備わっていることを認識していて、バーチャルシフター機能が備わっていることも調査し、参考にしたことを認めたそうです。

スーパーワンとアイオニック5 Nは、どちらもピュアEVとしての運転の楽しさを最大限に引き出すように設計されていますが、ホンダとヒュンダイは、共通の機能を共有しながらも、まったく異なるアプローチを採用しています。
ヒョンデ・アイオニック5 Nは、デュアルモーターセットアップによる四輪駆動[AWD]グリップを特徴としており、システム総出力650ps/システム最大トルク770Nmという強力なパワーを発揮し、0-100km/hの加速時間は3.5秒にて到達。
しかし、84kWhの大容量バッテリーを搭載している関係で、車体重量は2,230kgとかなりの重量級になるため、ホンダ側も「重量のある車にパフォーマンスを追求することは難しい」と厳しく指摘。
一方のスーパーワン・プロトタイプは重量も抑えられ、更にパワーもトータルパフォーマンスも大幅に向上することが期待できるそうです。
