【職人技術】三菱の新型デリカミニのブラックフェンダーは「黒を先に塗る」手間暇かかったハンドメイド!一方で非売品「デリ丸。」は5.9万円で転売される市場の歪み
新型デリカミニは、知れば知るほど魅力的な車だと思う一方で悲しい現実も
2025年12月に私に納車された、三菱のフルモデルチェンジ版・新型デリカミニ Tプレミアム・デリ丸パッケージ (Mitsubishi New Delica Mini T Premium DELIMARU Package)[2WD]。
今回は、本モデルが納車されたからの「隠れた凄いこだわりと技術」についてご紹介。
この他、本モデルのイメージキャラクターでお馴染みとなる「デリ丸。」の等身大ぬいぐるみが、メルカリにて高額値で転売されているという現状も紹介したいと思います。
非売品となる等身大「デリ丸。」のぬいぐるみですが、今回のフルモデルチェンジにより、「グリーン」だけでなく「ブラウン」や「ブルー」「ブラック」もラインナップされていて、特に「ブラウン」は人気のため、他のカラーに比べて高値で取引されているようです。
先代から受け継がれるブラック塗装フェンダーは、職人が手掛けたデリカミニ最大の特徴

まずは、個人的に新型デリカミニで好みのポイントが「フロント・リアのブラック塗装フェンダー」。
このブラック塗装フェンダーは、先代デリカミニより採用されている極めて難しい技術で、軽自動車規格の全幅が定められている関係で、いわゆる外付けのオーバーフェンダーであったり、ブリスターフェンダーにできないのがネック。
そのため、「軽自動車でフェンダー感を出したい」ともなると、ボディカラーとは別にブラックの塗装かデカールを採用するしか方法が無いのですね。

ちなみにこのブラック塗装フェンダーですが、作業工程としては「マスキング用の大きなシートを貼って塗る」とのことで、つまりはオールハンドメイド。
職人さんが1台1台丁寧に貼って、すごく手間のかかる作業なのですが、更に「凄いこだわり」なのが塗装順。
本来であれば、上の画像にあるサンドベージュパールであれば、サンドベージュの塗装の上からグロスブラックを塗装している…ようにも見えるのですが、実際のところは逆。
つまり、最初にグロスブラックを全体的に塗ってからマスキングして、サンドベージュパールを塗装しているんですね。

これは実際に実車に触れてみないとわからないところですが、ブラック塗装フェンダーとサンドベージュとの境目を指で触れてみると、サンドベージュの方が上になって段差になっていることが確認できるので、「何とも手間暇かかった塗装だな…」「これで塗装代82,500円税込は安すぎないか…」と思ってしまうんですよね。
そう考えると、デリカミニが先代から高価格帯の軽自動車となるのは必然的で、ボディカラーでオプション費用をプラスするよりも、最初から車両本体価格に上乗せした方が良いという判断だったのかもしれません(基本的にブラック塗装フェンダーは、他のボディカラーでも全て採用されている)。
ステアリングにあるスクロールダイヤルは、よく考えられている

続いて、こちらも個人的に「上手く考えられてるなぁ」と思ったのが、ステアリングホイールの右側中央になるスクロールダイヤル。
いわゆる上下にグリグリと回すダイアルですが、垂直の上下ダイヤルではなく、左斜めの角度(30度ぐらい?)にずらしての上下ダイヤルなのですが、最初この角度だと「操作しづらいだろうなぁ…」と思っていたのですが、いざ普段使いしてみると「使いやすいじゃん」と感心。
ドライバーの親指の動きまで考えられてのスクロール

おそらく、ステアリングホイールを握りながら親指で操作する際、親指を伸ばす方向が上の画像のように左斜め上へとナチュラルに移動できることを想定しての構造だと思うんですね。
これまでの常識や概念を疑いつつ、「本当に上下スクロールは使いやすいのだろうか?」と疑いの目を持ちながら開発しているところが素晴らしいところ。