【火災の恐れ】日産の新型ローグ (T33)のVCターボエンジンが64.3万台の大規模リコール!金属片による「焼き付き」の深刻度と、日本向けエクストレイルへの影響は?
アメリカ市場向けのローグに大規模リコール!日本向けのエクストレイルは大丈夫なのだろうか?
日産のアメリカ法人が販売する主力SUVのローグ (Nissan New Rogue, T33)。
日本市場ではエクストレイル (New X-Trail, T33)として販売され、排気量1.5L 直列3気筒VCターボエンジンを発電機として活用したe-POWERのみをラインナップします。
そんなアメリカ市場向けのローグに「火災などの危険性」があるとして、約64.3万台にリコールが届け出されています(海外カーメディアCARSCOOPSより引用)。
果たしてどのような不具合が報告されているのか?早速チェックしていきましょう。
不具合➀:エンジンオイルが本来の温度よりも高くなり、最悪の場合に火災発生の恐れ

こちらが、アメリカ市場向けとして販売されているローグ。
本モデルは、実用的で効率が良く、手間のかからないファミリーカーとして多くのユーザーから愛される一台ですが、排気量1.5L KR15DDT型直列3気筒VCターボエンジンに関連するリコールを「2件」も発表し、累計643,000台以上が対象となっています。
まず1つ目のリコールは、2023年~2025年モデルのローグで、対象台数は323,917台と直3VCターボ搭載車ほぼ全て。
不具合内容としては、エンジンオイルが本来の温度よりも高くなるという問題があり、オイルが過熱すると、保護潤滑剤としての役割を果たさなくなり、液体サンドペーパーのような働きを始めるとのこと。
日産によると、過度の温度上昇は内部部品を損傷し、エンジンの焼き付き、オイル漏れ、さらには火災につながる危険性があるそうです。
対象台数があまりにも多いため、全ての対象台数が完了するのに多くの時間を要する

そのため、日産ディーラーでは影響を受けた車両の点検と修理を行い、エンジン制御ソフトウェアの修正、目視による車両点検、試乗などを通じて自己発熱を防止するとのことですが、あまりにも台数が多いために、全ての対象台数が完了するのに時間を要するとのこと。
場合によっては、オイルパンを外し、金属片が見つかった場合は、新品のエンジンを無償で交換する可能性もあるとのことですから、考え方によっては再びリフレッシュした形で乗ることができそうですね。
2025年にも同様の問題でインフィニティ等も届け出済だった

ちなみにこの問題、2025年にも排気量1.5L/2.0LのVCターボエンジンを搭載した、日産およびインフィニティのモデル約50万台を対象に、同様のリコールを届け出ていました。
2021年~2024年モデルのローグや、2019年~2020年モデルのアルティマ、2019年~2022年モデルのインフィニテQX50、そして2022年モデルのインフィニティQX55が対象となっていました。
これらのモデルについても、日産はオイルパンに多くの金属片が見つかった場合、新品のエンジンに交換することを明らかにしていましたが、まさか再びローグにてその問題が発生するとは…
不具合②:ギアの摩耗などにより出力低下の恐れ

続いてもう一つのリコールは、こちらも排気量1.5L 直列3気筒VCターボエンジンを搭載するローグが対象に。
このリコールについては、2024年~2025年モデルの318,781台が対象となっており、エンジンブロックの奥深くではなく、スロットルボディに発生しているとのこと。
不具合内容としては、電子スロットル制御内のギアが摩耗または故障すると、出力低下やスロットルレスポンスの不安定化につながる恐れがあるそうです。
この問題に対し日産ディーラーでは、ECUの再フラッシュやボンネットを開けての電子スロットルシステムを点検し、必要に応じて交換作業を実施するとのこと。
不具合2件の届け出により、ローグの対象台数は約64.3万台と驚異的…気になる日本向けのエクストレイルは?

まさか僅か2年間で、約64.3万台の大規模リコールが届け出されるとは…
今回の不具合は、あくまでもアメリカ市場向けのガソリンモデルに限定した不具合なので、日本市場向けのエクストレイル e-POWERは(今のところ)含まれていないそうですが、まだ安心はできないため、今後の日産の動向に注視したいところです。