世界限定15台のみ。謎の新興メーカ・Casilモータースがブガッティ「EB110」ベースとなる「エドニス(Edonis)」を生産する模様

2020-05-26

謎の新興メーカであるCasilモータースが、ブガッティから作られた個体をベースに電子制御を施した究極のスーパーカーを生み出す計画を発表しました。
同社は、業務用として活用されたPSCモータを用いて「SP-200 SINコンセプト」を開発した経験があり、その際のパワートレインとしては排気量9.0L V型8気筒エンジンという大排気量エンジン並みのスペックを持ち、最高出力は少なくとも1,650psを発揮するといわれていました。



理論上としては、最高時速450km/hを超えるとのことで、常識外れのハイパーカーとして生産計画が進められていましたが、この計画は失敗に終わることに。


コンセプトモデルの開発計画が失敗に終わる17年後、CasilモータースのCEOでもあるAntonio Calva氏が、新たなモデルとなる「エドニス(Edonis)」の開発計画を進めるにあたり、1990年代にブガッティが販売した「EB110」に使用される予定(このあと、ブガッティは倒産)だったカーボンファイバタブ17組を購入するため資金集めを行うも、「エドニス」という独自のスーパーカーを作りだすためには、そう上手く行くものではなかったと言います。

しかし、Casilモータースは昨年、ようやくこの「エドニス」プロジェクトの権利を取得することができ、現在ではそれを実現すべく開発が急ピッチにて進められているとのこと。
生産方法は、全て手作業となっており、アルミ製のボディに「EB110」から供給される僅かに改変されたカーボンファイバタブ&シャシーを使用します。

具体的なパワートレインとしては、排気量3.8L V型12気筒エンジンを搭載する予定で、駆動方式は後輪駆動、トランスミッションは6速MTのみをラインナップ。
パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間は3.4秒、最高時速は354km/hにまで到達するとのこと。

同社CEOのAntonio Calva氏曰く、このモデルは開発の最終段階にあるとして、すぐに生産開始ができる状態にあるとのこと。
なお、生産台数としては世界限定15台のみ、価格は約1億円からとなっています。

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Reference:CARSCOOPS