マツダがアメリカ向けに「マツダ6/アテンザ」のディーゼルモデルを投入へ。「CX-5」に次ぐ2台目のSKYACTIV-Dだ

2020-05-26

マツダのフラッグシップモデル「マツダ6(アテンザ)」のSKYACTIV-D(クリーンディーゼル)モデルが、アメリカ市場向けに販売される可能性が高いと言われています。
この情報は、アメリカ・ミシガン州アナーバーにある米国環境保護局(US Environmental Protection Agency)が独自に入手した「マツダ6」(開発車両)のスパイショットから明確になったもので、リヤドアに”SKYACTIV-D”のバッジが貼付されていることが確認できます。


恐らくアメリカ市場向けに投入されるであろう「マツダ6」のパワートレインは、排気量2.2L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載したユニットであるとのこと。

マツダは元々2013年モデルとしてディーゼルモデルをアメリカ市場向けに投入する予定でしたが、ちょうどフォルクスワーゲンのディーゼルエンジンによる排ガス不正問題が拡大したことが起因し、アメリカにて投入されるディーゼルエンジンモデルの詳細なる調査が行われ、最近ではようやく日本のディーゼルモデルが少しずつと投入されるようになりました。

その先駆けとなったのは、2017年後半にマツダのミドルサイズSUVモデル「CX-5」のディーゼルモデルで、トルクリッチなドライビング体験が行えることを触れ込みとして、更なる付加価値として同クラスのディーゼルモデルの中でも最も低燃費で質の高い車両の一つとして投入することを約束しました。

今思えば、あまりにハードルの高すぎるアメリカ市場への投入とも思えますが、結果としてマツダの技術が評価され、エンジン性能に限らず燃費性能においても高品質であることが証明され、北米のドライバが望むスマートなオプションを提供できるモデルへと進化しました。
このディーゼルモデルは、アメリカに限らず欧州でも体感することができ、実際にマツダが投入している「マツダ6」のディーゼルモデルは、排気量2.2L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載し、最高出力173hpを発揮。
トランスミッションは6速AT又はMTから選択が可能で、いずれも欧州では絶大なる人気を誇っています。

Reference:motor1.com

関連記事:アメリカ市販のマツダ「アクセラ/アテンザ」に前輪駆動搭載へ。アメリカではプレミアムセダンに80~90%が四輪駆動搭載(2017/12/6投稿)

先日、アメリカ・ロサンゼルスオートショー2017にて公開されたばかりのフェイスリフト版となる新型「マツダ6/アテンザ」と、その下に位置する「マツダ3/アクセラ」ですが、これらにおいて、アメリカでは四輪駆動(AWD)モデルを前向きに検討していることが判明。
反対に四輪駆動モデルがラインナップされていなかったことが不思議に思いますが、同モーターショーでは、CarAdviceとのインタビューにおいて、Mazda North America OperationsのCEOであるMoro Mashiro氏が、これらのモデルの四輪駆動に投資を行っているとし、アメリカでは市販化されなかったプレミアムセダンの四輪駆動化により、更なるシェア拡大を目指す模様。

アメリカが市販化するプレミアムセダンは、約80~90%が四輪駆動にて販売されているケースが多く、特にこういった駆動方式というのは、アメリカの消費者のためのプレミアム・キューにもなるとのこと。
マツダ「アテンザ/マツダ6」の四輪駆動モデルが市販化されているのは、日本を含めヨーロッパだけとなる(それ以外は全て前輪駆動(FF)のみ)ため、今後の市場拡大並びにブランド力強化に務めるためには、アメリカでの四輪駆動モデル拡販は必須。

リピーターだけでなく、新規顧客をターゲットとしたモデルであることと、他社競合モデルとして同じテーブルに乗るためには、スタイリングやデザイン、パワートレイン以外にも、やはり駆動方式は重要項目(特に雪道での走行)であるとして、この項目を満たせるモデルとなると、更に購入の検討に入れやすい一台になるのではないかと思いますね。

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