【アップデート】こんなコンセプトカーもあった!2000年に登場したマセラティ・ブランコンセプト…何と後席スライドドアを採用した特殊な一台【動画有】

マセラティが後席スライドドアを採用したモデルを発表していたことが驚き

現代のマセラティのラインナップでは、2ドアクーペのグラントゥーリズモ(Maserati Gran Turismo)やMC20、4ドアセダンのギブリ(Ghibli)、SUVモデルのレヴァンテ(Levante)といったスポーティなスタイリングを持つモデルがほとんどですが、2000年に後席スライドドアを採用した風変わりなコンパクトハッチバックモデルのブラン(Buran)が存在していたことをご存じでしょうか?

この個体は、スイス・ジュネーブモーターショー2000に登場した未発売のコンセプトモデルで、1976年のアメリカ・ニューヨークタクシーや1978年のランチア・メガガンマからインスピレーションを受けた奇妙なモデルとなります。

一体どのようなエクステリアを持つのか?早速チェックしていきましょう。


パッと見は2ドアクーペのようにも見えるブランコンセプトだが…?

こちらが、マセラティが2000年に発表したブランコンセプト。

1998年から2001年に製造されたスポーツクーペ3200GTの搭載する排気量3.2L V型8気筒ツインターボエンジンをベースに、最高出力370hpを発揮、駆動方式は四輪駆動(AWD)のみ、トランスミッションは6速Tiptronicギヤボックスのみを搭載します。

マセラティのコンセプトモデルの中でも最も珍しいとされるこのブランは、セダンとハッチバックのコンビネーションスタイルを持ちながらも、ミニバン・ツイストも加味。

フロントドアは横開きになるのに対し、後席用のドアは電動スライド式というファミリースタイルでラグジュアリーなインテリアへと誘います。

ちなみにブランの車体サイズは、全長 約5,000mm×全幅 約2,000mm×全長 約1,630mm、ホイールベース2,930mmと中々に大柄で、ホンダ新型ステップワゴン(Honda New STEPWGN)の全長4,800mmよりも長いことがわかります。

リヤデザインは非常にシンプルながらも、リヤオーバーハングを省略したハッチバック風。

リヤテールゲートの機構はまさにコンセプトカーならでは

ちなみにトランク部分はこんな感じでオープン。

ハッチバックのように縦開きでも、セダンのような開き方でもないスライド?式のようなドア開閉を採用。

この開き方をしても、車体サイズの全長や全幅、全高を超えることの無い画期的な開閉方式となっていますが、構造が少々複雑げ現実的ではないとして、その後のラインナップモデルでは採用されませんでした。

インテリアは、意外にも豪華なレザーとアルカンターラを採用し、メーター類もレトロチックではありますが、マセラティとは思えぬ豪華なデザインとなっています(敢えてカーボンファイバパネルを使用しないのも新鮮)。

【Maserati Buran – Dream Cars】

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Reference:motor1.com