とんでもないお宝2連発!僅か34台しか生産されなかったマセラティ5000GTと、映画「ワイルド・スピード」にてドミニク・トレットが運転したマツダRX-7がそれぞれ競売へ

マセラティ5000GTは、僅か34台しか生産されなかった超希少モデル

2022年2月~3月頃より、いよいよ日本市場向けのデリバリーがスタートするマセラティ新型MC20ですが、このモデルよりも更に希少且つレアなGTモデルが2022年1月24日に開催されるGooding&Company Gearedオンライン・スコッツデールオークションにて出品されることが明らかとなりました。

そのモデルとは、1960年に発表されたスペシャルモデルの5000GTで、何と生産台数は僅か34台と超希少。

一体どれほどの価値を持つのか早速チェックしていきましょう。


5000GTはイラン皇帝の提案を受けて誕生した一台

こちらが今回出品される1961年式の5000GT。

1960年3月に開催されたスイス・ジュネーブモーターショーにて、コンセプトモデルとして発表された5000GTですが、11月のトリノモーターショー1960では量産仕様として大幅に改善され、上の画像のフロントマスクが採用されました。

なお5000GTといえば、過去にサウジアラビアにて発見されたことで一躍有名となった一台ですが、発表・発売のきっかけはイラン皇帝の提案を受けたことにより、レーシングカー450Sのエンジンを搭載したフラッグシップGTカーとして登場。

価格帯だけでなく加速性能においても世界最高を誇った一台ですが、クランクの形状に問題があったり、エンジンの故障が非常に多かったため、維持費も相当にかかるモデルでした。

ボディスタイルは2ドアクーペでありながら、フロントノーズは非常にロングで、リヤオーバーハングも長く、まさに旧車らしいレトロフォルム。

パワートレインは、試験当初は排気量3.8L V型8気筒エンジンが搭載されて評価が進められてましたが、最終的な量産仕様では排気量5.0L V型8気筒エンジンを搭載しての販売となりました。

予想落札価格は日本円にして8,000万円以上

そして今回競売に出品されるこのモデルは、1980年代以来、さまざまなコレクターによって所有・転売され、最後に所有していたのは「1950年代と1960年代の最高の車体製造のロードカーの多くを所有している尊敬されているマセラティコレクター」。

最初にオーナーに納車され後は一度だけ修理に出されたそうですが、その後は定期的なメンテナンスが施され、特にこれといった故障は無かったそうです(その代わり全く走らせていなかった)。

内装はブラックレザーで、ボディカラーはライトブルー系のアズーロ・ビンセンズにてペイントされた珍しい組み合わせとなっています。

そして最後に、5000GTの予想落札価格ですが、現地価格にして700,000ドル~900,000ドル(日本円に換算して約8,060万円~約1億円)とのことで、場合によっては1億円を超える可能性も十分に考えられるかもしれません。

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