アストンマーティン「ヴァルキリーAMR Pro」は開発当初よりも更にクレイジーに?!ダウンフォースも史上最強レベルに

2020-05-26

「ヴァルキリーAMR Pro」のスペックはまだまだアップグレードする?

今年3月のスイス・ジュネーブモーターショー2018にて発表されたアストンマーティン最強のレーシングモデル「ヴァルキリーAMR Pro」(“AMR”とは「Aston Martin Racing」を意味)。
この個体は、同社の公道仕様モデル「ヴァルキリー」のトラック専用に開発されたもので、レッドブルレーシングフォーミュラ1チームが行ったレースに基づき、技術的情報と経験値から得られた情報をもとにフィードバックを行った究極の一台となっています。


ダウンフォースは世界最強レベル

アストンマーティンは当初、この「ヴァルキリーAMR Pro」の最大ダウンフォースは”1,100kg以上”を提供し、車体重量は僅か1,000kg程度という情報をお伝えしていましたが、レッドブルレーシングのAdrian Newey氏がAutocarに伝えた情報として、当初説明したダウンフォース値は、あくまでも初期段階であって、現在は更に改善され、大きく変化するだろう、とコメント。

具体的な数値までは明らかにしていませんが、概ね4,000ポンド、つまりは1,814kgのダウンフォースを発生することが可能で、これはブラバム「BT62」の最大ダウンフォース1,200kgよりも1.5倍近く発生するレベルになりそうです。

なお、パワートレインは排気量6.5L コスワース製V型12気筒自然吸気エンジンを搭載することは変わらずで、最高出力1,100ps以上を発揮し、ポルシェ「919ハイブリッドEvo」よりも優れたトータルバランスを持つといわれています(Neweyの情報では、V6ツインターボのハイブリッドとの噂も)。

車体形状においても、同車の空力特性は大きく目を引くものがありますが、やはりレーシングモデルとして特化したエアロダイナミクスやパワートレイン、車体重量、シャシーが全てサーキット向けに最適化されているため、これまでアストンマーティンが開発してきたレーシングモデルの中でも圧倒的なパワーバランスを持った一台であることには間違いなく、反対に言えば、生半可な気持ちでも容易に操作することのできない危険なマシンであるということがわかります(3Gを超えるともなれば人は立つことが困難になるほどの力が作用する)。

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Reference:CARSCOOPS