世界限定500台のみ、アメリカでは10番目に納車されたアルファロメオ「8C Competizione(コンペティツィオーネ)」がオークションにて登場。予想落札価格がいくらか考えてみる

2020-05-27

ほぼ初期ロットモデル?オークションに登場

アルファロメオが世界限定500台のみ販売したトップレンジ2ドアスポーツクーペ「8C Competizione(コンペティツィオーネ)」(スパイダーも500台のみ販売)が、3月8日より開催のAmelia Islandオークションにて出品されることがわかりました。

こちらの個体、アメリカ市場では僅か84台しか割り振りされていなかった個体で、その内の10番目に納車された”ほぼ初期ロットモデル”となりますが、新車販売価格は約2,200万円~約2,400万円とアルファロメオのラインナップモデルの中でも圧倒的に高額ともいえる一台となります。


「8C Competizione」はコンパクトそうに見えて意外と大柄

そんな「8C Competizione」ですが、ボディカラーは非常にシンプルなレッドカラーで、オプションもほぼ付けられている状態となります。
車体サイズとしては、全長4,280mm×全幅1,900mm×全高1,250mm、ホイールベース2,595mmと非常にワイド&ローで、車体重量は1,400kgとV8エンジン搭載ながらもかなり軽量。

おまけにトランスミッションはフェラーリ「F1マチック」やマセラティ「カンビオコルサ」と同じ6速セミAT(のみ)搭載で、サスペンションは前後共にダブルウィッシュボーンを採用しています。

足回りについては標準ホイールとホワイトカラー(もしくはシルバー?)のブレーキキャリパカバーを装着しています。

トップモデルの「8C Competizione」とエントリーモデル「MiTo」には密接な関係も

デザインを確認していくと、フロント・リヤテールライト、フロントフェイスデザインが丸々しくなっていますが、これは後のアルファロメオがエントリーモデルとしてラインナップした「MiTo(ミト)」にも採用されていて、実はスポーツモデル第一弾として「8C」が登場した後に、第二弾として登場したのが「MiTo」という相当に思い入れが強い一台であったと言われています。

インテリアは非常にオシャレなレッド系のレザーシートを採用。
シートのコンディションもしっかりと手入れされていたため、非常に美しい状態です。

ちなみにシート形状は少し分厚めのバケットタイプで、背もたれの調整は不可能ながらスライド調整のみは可能となります。

センターパネルやセンターコンソールはこんな感じ。
センターコンソールのオーナメントパネルは豪華なカーボンファイバを採用しています。

カーボンファイバはステアリグホイール後ろにあるパドルシフトにも採用しています。

ちなみに走行距離はわずか593マイル(954km)と非常に少ないですが、定期的なエンジンメンテナンスは行っていたとのことで、問題なく自走可能とのこと。

予想落札価格はどの程度になる?

パワートレインとしては、当初「3200GT」と同じ排気量3.2L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載する予定でしたが、排気量4.7L V型8気筒自然吸気エンジンへと変更され、最高出力450ps、最大トルク470Nmを発揮する高回転型エンジンを採用(ちなみに「8C」とは8Cylinder=8気筒を意味)。

本オークションでの予想落札価格は不明ながら、過去のオークション実績から考えると2,880万円~3,600万円と非常にレンジは大きそう。
ですが、この価格はフェラーリ「488GTB」(3,070万円~)が購入できる値段となるため、投機目的として購入していたのであれば、十分利益を得る一台だと思います。

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Reference:CARSCOOPS