トヨタ・新型「ハイエース」が突如公式発表。やはり海外向けモデル、乗客の輸送を重視した”コミューター/ツーリズム”を設定

2020-05-27

トヨタが突如として海外輸出向け新型「ハイエース」を発表

さて、以前より何かと大きな話題となっていたトヨタの新型ワンボックスモデル「ハイエース」ですが、これに関してトヨタ公式ホームページが突如としてプレスリリースを発表。
今回の新型「ハイエース」では、やはり海外輸出向けに積送されていたモデルであったとのことで、まずは大きな需要が見込まれるフィリピンにて世界初披露されています。

今回の新型モデルについて、トヨタが新たに設定したポイントは以下の通り。

○海外向けに新シリーズを開発
●「働くクルマ」として、物流のみならず、送迎、観光、乗合バス等「乗客の輸送」を重視し、「バン」の他に「コミューター」と「ツーリズム」を設定
○新型専用プラットフォームの採用とセミボンネット化により、基本性能や快適性を大幅に向上
●Euro NCAP5★に相当するクラス最高レベルの安全性


海外仕様は安全性を考慮してセミキャブオーバーを採用。更には観光バスの需要増も考慮

今回のモデルでは、「ハイエース」の大きな特徴でもあるキャブオーバー式ではなく、ボンネットが張り出したセミキャブオーバー式を採用しており、加えて専用プラットフォームをベースに快適性や安全性の大幅な向上と、日常生活とビジネスにて積極的に活用できるように品質と耐久性が改良・向上されているとのこと。

セミキャブオーバーにすることでサイズアップは不可避に

ただ、セミキャブオーバー式を採用したことにより外観は大きくなったことは確かで、「ショート・標準ルーフ」でも全長5,265mm(現行比+570mm)×全幅1,950mm(現行比+255mm)×全高1,990mm(現行比+10mm)、ホイールベース3,210mm(現行比+640mm)、そして「ロング・ハイルーフ」では全長5,915mm(現行比+535mm)×全幅1,950mm(現行比+70mm)×全高2,280mm(現行比-5mm)、ホイールベース3,860mm(現行比+750mm)というサイズ感になっています。

また、フィリピンにおいては海外からの観光客の増加に備えて観光用ミニバスや乗り合いバスの需要が大幅に増加しているとのことで、その経済効果への貢献・一助となるため、ニーズに応えた大型モデルとなる新型「ハイエース」を発表。

新型モデルの主な特長とは?

今回の新型モデルの特長については、トヨタ公式ホームページにもある通り、エクステリアやインテリア、走行性能、そして安全装備を以下のようにピックアップ。

【エクステリアの特長】
○「ショート・標準ルーフ」、「ロング・ハイルーフ」の2つのボデータイプを設定
●セミボンネット化したパッケージを生かしながら、ハイエースの最大の特長である「信頼感・力強さ・機能美」を継承・進化させ、快適かつ先進的な空間を想起させる外形スタイルを実現

【インテリアの特長】
○用途に応じて、複数の座席および荷室のレイアウトを用意※。乗合バス用途の「コミューター」においては、クラス最大の乗車人数17名を設定
●新たに設定した「ツーリズム」では、快適装備と専用インテリアを採用
○バンは世界各国のパレットが搭載可能な荷室を確保
●大型ドアトリムポケットや大型シート下収納等、ドライバーや乗員のニーズに対応し、機能性を高める一方で、人に安心感を与える快適な内装デザインを採用。

【走行性能の特長】
○環状骨格構造採用による優れたボデー剛性など、TNGAの設計思想に基づくAll Newボデーを採用し、乗り心地、静粛性、安全性能を大きく向上。各国の様々な道路環境においても安心・安全を感じられる高い耐久性と長距離走行でも疲れない快適な室内を実現。
●エンジンは1GD(2.8リッター、ディーゼル)、7GR(3.5リッター、ガソリン)を設定。

【安全装備】
○Toyota Safety Senseを採用、Euro NCAP 5★相当の性能を実現

ちなみに、今回はあくまでも海外輸出向けのモデルとなりますが、日本市場向けの新型「300系ハイエース」は年内に発表・発売予定となっています。
これについては引き続き新しい情報が入り次第更新していきたいと思います。

新型「ハイエース」に関する記事はコチラにてまとめております。

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Reference:TOYOTA