映画「ワイルド・スピード7 SKY MISSION」に登場したWモータース・ライカンハイパースポーツ(レプリカ)が競売に!ベースはポルシェ・ボクスターで傷だらけ…気になる予想落札価格は?
撮影(スタントカー)用に製作されたのは僅か10台のみ、その内9台は堕落して大破
いよいよ2026年6月より、アメリカにて放映予定の映画「ワイルド・スピード」の最終回ですが、このシリーズにてアラブ首長国連邦(UAE)ドバイを撮影拠点とした「ワイルド・スピード7 スカイミッション(SKY MISSION)」用の撮影車両がオークションに出品されます。
スカイミッションといえば、「空飛ぶ車」でお馴染みとなるWモータース・ライカンハイパースポーツ(W Motors Lykan Hypersport)が非常に有名で、UAEドバイ発の振興ハイパーカーメーカーより世界限定7台のみ発売されました。
ライカンハイパースポーツがどのようなモデルなのかも含め、早速オークションモデルをチェックしていきましょう。
10台製造されたライカンハイパースポーツのスタントカーは、本物ではなくレプリカモデル
こちらが今回オークションに出品されているワイルド・スピード7の撮影用車両(スタントカー)。
エクステリアをチェックしてみてもお分かりの通り、実はこのモデル、本物のライカンハイパースポーツではなく、ベースはポルシェ・ボクスター(Porsche Boxster)。
このモデルは、2012年にレバノンにて設立されたエミラティスポーツカー会社が撮影用車両として製作したもので、撮影用に準備されたのは10台でした(つまり10台のボクスターをライカンハイパースポーツ用に改造)。
見た目は非常に良くできていますが、撮影用に使用されたこともあり、その見た目はかなり傷だらけ。
オークションサイトにも掲載されていますが、以下の通り、内外装パーツが損傷しています。
◇ドアミラー損傷
◇サイドウィンドウとフロントガラス(プレキシガラス)に傷有り
◇ホイール・リアセンターハブ無し(撮影中に外れた)
◇ボディパネルに傷有り、塗装変色
◇上部のリアエアインテークが欠落(撮影中に損傷)
◇ルーフパネルに傷有り
◇フロントグリルが破損
◇レザーダッシュボード破損
◇ステアリングホイールのエアバッグ無し
◇インストルメントクラスター廃除
◇インフォテインメントクラスター廃除
◇ブラック&ホワイトのアルカンターラシートが損傷
確かによ~く見てみると、サイドミラーは損傷し、ボディパネルのチリもほとんど合っていませんね。
フロントグリル(厳密にはダミー)も損傷し、思いっきり裂かれたようになっています。
シートは非常にシンプル。
エンジンスペックも基本的にはポルシェ製
ちなみにこのレプリカモデルですが、パワートレインはボクスターがベースになっているため、排気量2.7L 水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高出力240hpを発揮。
ボディサイズは全長4,495mm×全幅1,995mm×全高1,180mm、車体重量は1,300kg。
気になる予想落札価格ですが、約8,180万円~約2.7億円と非常に幅広いレンジ。
これは参考程度ではあるものの、損害保険会社が「ワイルド・スピード」シリーズにおいて、これまで破壊した車両の総額が算出されていますが、当時の全7作品の合計だと600億円を超えているとのこと。
損保会社によれば、破壊された台数は169台で、その内の142台が完全廃車、そして37台がライカンハイパースポーツ含む超高額車両となっています。