ブガッティが名言を明言「ワンオフモデルは顧客からのリクエストや要望では作らないし全て拒否する。誰に対してワンオフを作るかは私たちブガッティが決める」

2020-05-27

~ブガッティが世界トップクラスのハイパーカーメーカであることが改めてわかるかも~

ブガッティは先日、世界限定10台のみ・約10億円もする特別モデル「チェントディエチ(Bugatti Centodieci)」を世界初公開しましたが、このモデル以外にも更に度肝を抜かすのが、唯一のワンオフモデルで約20億円もする「ラ・ヴォワチュール・ノワール(La Voiture Noire)」。

ブガッティは、こうしたワンオフモデルについて説明していて、パガーニやケーニグセグのように顧客からのリクエストやオーダーを受けて作ることは絶対にせず、ブガッティ自身から”ブガッティに情熱を注ぐ顧客だけを選び”そのオーナーに対してワンオフモデルを作ることを明らかとしました。


~ブガッティは決して顧客からの要望でワンオフモデルは作らない~

更にブガッティのワンオフモデルや特別限定モデルのプロジェクトリーダーであるピエール・ロンメルファンガー氏によれば、「私たち開発陣は、顧客の要求に対して素直に”はい”と答えることは簡単である。しかしブガッティがワンオフモデルのためにプロジェクトを動かすというのは非常に難しく、それだけの責任と時間が必要になる。もしワンオフモデルを作るならば、それは私たちブガッティが決めることになる」と説明しており、こういった顧客からの要望に関しては基本的に拒否しているとのこと。

ちなみに、こうした考えを持っているメーカーは、ブガッティ以外にもドバイのハイパーカーメーカでお馴染みデヴェルモータース(Devel Motors)で、最高出力5,000hpを発揮するハイパーカー「デヴェル・シックスティーン(Devel Sixteen)」を開発した目的は、「これだけ市場がスーパーカーで溢れている。自分たちは全く違う次元にあるものを作りたかった」と説明。
それでいて「デヴェル・シックスティーン」を販売するにあたり、”顧客がクルマを選ぶ権利を持つのではなく、クルマが顧客を選ぶ権利を持っている”と名言を残しています。

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この辺りの考えは、一つのクルマ(ブランド)をとことんまで悩んで開発したからこそ出せる名言であって、そう言われればブガッティのワンオフモデルが顧客からオーダーできないのも納得はできますね。

~ちなみにブガッティのワンオフモデル「ラ・ヴォワチュール・ノワール」は誰の手に?~

ブガッティのワンオフモデル「ラ・ヴォワチュール・ノワール」で思い出したのですが、実はこのモデルが納車されるオーナーが、元フォルクスワーゲングループCEOであるフェルディナンド・ピエヒ氏と噂されていたものの、実は同氏は先日帰らぬ人となったため、世間では「彼が亡くなった今、ラ・ヴォワチュール・ノワールはどうなるんだ?」という若干デリカシーの無い話題が広まっています。

もちろん、このワンオフモデルのオーナーが100%フェルディナンド・ピエヒ氏である確証はどこにもなく、あくまで噂が広まっているだけ。
もしかしたら本当のオーナーは別にいるのではないか?とも言われていますが、私が予想するにこのモデルを所有するであろうオーナーは、サウジアラビアの中でもトップクラスの資産を持つことでも有名なバドル・ビン・サウード(Badr Bin Saud)氏。

彼は、100%オーダー不可能と言われたテーラーメイド仕上げの「ラ・フェラーリ・アペルタ」を所有し、その他にもメルセデスベンツ「CLK GTR」やポルシェ「918スパイダー/カレラGT」、ランボルギーニ「ヴェネーノ・ロードスター/レヴェントン」、ケーニグセグ「レゲーラ」、「フォードGT」等ほぼすべてスーパーカー/ハイパーカーを所有し、更には限定150台のみ販売のアストンマーティン「ヴァルキリー」や限定275台のみのメルセデスベンツ「AMG One」、限定106台のみのマクラーレン「スピードテイル」、限定10台のみのアポロ「IE(Intensa Emozione)」もオーダー済みというぶっ飛んだ人物となっています。

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~実は過去にブガッティに”ワンオフモデルを作らせていた”~

そんな彼は、過去にブガッティに対して特別なワンオフモデル「VGT(ヴィジョン・グランツーリスモ)」を作らせたとてつもない人物でもあるため、そう考えると「ラ・ヴォワチュール・ノワール」を所有するにふさわしい人物であると推測(そう言いながらも「VGT」は既に売却済みですが…)。

彼が最もブガッティを愛し、ブガッティからも愛される人物であるとして、それでいて彼は最近「ラ・ヴォワチュール・ノワール」に関する投稿を何度も繰り返し、過去にインスタグラム・ストーリーにおいて「ブガッティが待ち遠しい」という言葉を残していたこともあるので、そう考えると最もオーナーとなり得る一人ではないかと信じています。

 

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Reference:motor1.com