ピュアEVなのに約50万円で買える?!中国・北汽昌河(Beiqi)がスズキ初代「ワゴンR」をベースにしたピュアEV「EV2」を発表

2020-05-27

~この価格帯でEVモデルを販売されると驚き以上に恐怖でしかない~

中国の自動車メーカである北汽昌河(Beiqi)が、何故かスズキ初代「ワゴンR(Suzuki WagonR)」をベースにした100%エレクトリックモデル「EV2」を世界初公開しました。

元々中国メーカの北汽昌河は、スズキとの合弁企業として同社の技術やデザインを活用してきましたが、2018年6月には合弁を解消しているため、本来であればスズキの技術(おそらく金型等の独自デザイン)を流用することは禁じられています。

ですが、そういった決まりを完全無視したところは中国ならではだと思いますが、それ以上に驚くべきことはその車両本体価格。
EVモデルともあれば、バッテリやモータ、専用プラットフォームを使用することで相当なコストがかかると思うのですが、何と「EV2」はバッテリ容量8kWh版が約54万円から、そしてバッテリ容量10kWh版が約62万円からと、日本市場や欧州市場では考えられない価格帯にて販売されることが決定しています(その価格は本当に初代「ワゴンR」並みに安い)。

何れのグレードにおいても、システム出力18ps/最大トルク80Nm、最高時速は80km/hにまで到達するものの、走る場所はとりあえず平坦な街中を走行する程度がベストでしょうね。


~普段の街乗りや買い物程度であれば十分すぎるスペック~

なお、航続可能距離は僅か100kmと少ないながらも、シティEVとしては十分なスペックであり、北汽昌河としてもリチウム鉄リン酸電池を搭載するピュアエレクトリック・シティバンとして位置付けているため、コスパには十分優れた一台ではないかと思います(品質は全くわかりませんが…)。

なお、外観としてはもろに初代「ワゴンR」のデザインをそのまま取り込んだ形で、パッと見ではとてもEVモデルとは思えないほど。
フロントエンドのグリル周りにはブルーのアクセントカラーが追加されることで、クリーンなイメージを与えているそうです。

リヤウィンドウやリヤハッチにはガラスが採用されないシンプルなデザインとなっていますが、おそらくこれもコストカットが目的でしょうね。

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Reference:autohome.com