日産やっちゃった…日産が社運をかけた新型EVクロスオーバー「アリヤ(Ariya)」は約600万~約840万円にて販売されるとの噂が浮上

2020-05-27

~本当に日産はクルマを売る気があるのだろうか?~

10月末に開催された東京モーターショー2019にて、日産が社運をかけた量産モデルを想定した次世代EVクロスオーバー・新型「アリヤ・コンセプト(Ariya Concept)」を世界初公開し、2020年に新型車を5車種前後発売する内の1台となるであろうこの個体の販売予定価格が公開されています。

日産は現在、2020年3月期通期の業績予想を下方修正し、本業のもうけを示す営業利益が5月時点の予想を800億円下回る1,500億円になる見通しであることを発表し、更に前年実績(3,182億円)を52.9%下回る大幅減益となっていますが、今回の業績不振と低迷からの回復を目指すことと、収益性をアップさせるため、かなり攻撃的な価格帯にて販売する可能性があるとのこと。

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~そもそも「アリヤ」はインフィニティブランドとして販売される予定だった?~

海外の自動車ニュースサイトAutomotive News Europeの情報によると、新型「アリヤ」は当初、インフィニティブランドとして販売する計画にあったそうですが、それを日産ブランドとして販売することに加え、量産版としての価格帯は約600万円~約840万円の価格帯になる可能性があるとのこと。

これだけの価格帯ともなると、フォードやテスラ、更には欧州市場のEVモデルに匹敵する高級車両となりますが、日産が本当に社運をかけて業績アップを目指すために販売する車両なのかは非常に疑問に残るところ。

明らかに収益性を得る為だけに設定された価格設定となっていますが、本当にこの価格帯にて販売されるのであれば、日本国内はおろか、最も力を入れていくであろう欧州市場でも失敗する可能性があるのではないかと思いますね。

~新型「アリヤ」が失敗してしまったら、もう後がない~

なお、日産は最近になって欧州市場のほとんどでインフィニティブランドをほぼほぼ撤退する計画があるとの噂もあり、更に先日オーストラリア市場でも完全撤退することを発表したばかり。
日産はどのようにして、今回の新型EVクロスオーバー「アリヤ」を販売していくのか、ターゲットユーザーはどういった層なのか、この辺りの考えを是非とも聞いてみたいところです。

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なお日産は、欧州市場での販売が2018年に比べて25%減少し、アライアンスパートナーであるルノーに大きく依存しているため、新型「アリヤ」のプラットフォームは高確率で共有されると言われています。
既に発売前から財政難状態となっている日産ですが、ルノーのEV計画に同調することが可能なのか、今後の動きをしっかりと見届けていきたいところです。

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Reference:GREENCARREPORTS