フルモデルチェンジ版・ホンダ新型「フィット4」のデザインは海外で大不評。現地ホンダ・ディレクター「こんなデザインでは好まれないし売れない。売れるのは日本だけだ」
~国はもちろん、人によって好き嫌いがあるのは仕方ない~
2020年2月14日より発売スタートとなるホンダのフルモデルチェンジ版・新型「フィット4(Honda New FIT 4)」。
日本市場においては、既に数多くのオーダーが入っており、2020年1月末現在でモノトーンカラーを選択した場合は4月末~5月頭頃に納車される予定とのことですが、実はこのモデルのデザインが海外市場ではかなり評判が悪いとのこと。
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~インドネシア市場では先代「フィット3」の人気が高いようだ~
今回新しく登場する4代目のデザインは、3台目のガンダムチックなアグレッシブモデルとは大きく異なり、2代目に返り咲きしたかのようなキュートなデザインへと変化。
スポーティ路線ではなく、欧州車のようなオシャレで落ち着いた佇まい、柴犬のようなコロンとした雰囲気を持つのが新型「フィット4」ですが、どうやらインドネシア市場では中々受け入れられない内容になっているそうです。
インドネシアを拠点とするPT Honda Prospect Motorのビジネスイノベーション及びセールス&マーケティングディレクターのYusak Billy氏によると「新型フィットのデザインは、インドネシアの消費者の好みには合わない。日本市場では売れるかもしれないが、わが国ではスポーティな先代モデルが大人気だ。実際に顧客にも聞いてみたが、新型フィットは発売する前から評判が悪い」と説明しているそうです。
コンパクトカーの需要が非常に高いインドネシアでは、ホンダの先代「フィット3」の完成度が非常に高かっただけに、今回のフルモデルチェンジはかなり期待されていたようですが、その期待は見事に裏切られたそう。
この辺りは顧客がどのように求めているのかも中々判断が難しいところですし、反対に日本市場では先代「フィット3」の評判もそこまで高くなかったとも聞いているので、そう考えると国によって好みが大きく異なるのはもちろんですが、そういった見極めをしていかないといけないのも自動車メーカの苦しいところではありますね。
~敢えて先代モデルから大きな変化を加えなかった新型「ジムニー」は大ヒット~
なおスズキの新型「ジムニー」のように、当初ここまで爆発的にヒットするとも予想していなかった大きな理由として、先代モデルとほぼほぼ変わらないデザインを採用したことが挙げられています。
元々一般受けを狙うようなデザインではなく、一部のコアなファンのために作られたオフロードクロカンでしたが、こうした真面目でキープコンセプトを貫いたスズキの考えが、コアなファンにとどまらず一般ユーザーにも受け入れられ、更には”ジムニー女子”という単語が生み出されるほどにヒットしたことは、スズキとしても全く想定できなかった”うれしい誤算”だったのだと思われますね。
こういった先代から変えなかったデザインや技術面においては、海外では高く評価されているのかもしれないものの、それでも当たりハズレというのも必ず存在しますし、今回の新型「フィット4」は海外市場では”ハズレ”に該当するのかもしれませんね。
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Reference:KOMPAS.com