1,750馬力を発揮する戦闘機・SSC「トゥアタラ」の量産車第一号が遂に世界初公開!世界限定100台のみ、トップスピード世界一に向けて準備万端【動画有】
~開発期間10年目にしてようやく市販車第一号を公開したSSC~
アメリカ・ワシントン州を拠点とするハイパーカー・メーカで、世界限定100台のみ、その価格にして約1.7億円からと非常に高価ながらも、そのパフォーマンスはとんでもなく異常ともいえる究極の直線番長SSC(シェルビー・スーパーカーズ)「トゥアタラ」量産車第一号が、遂に世界初公開されました。
ほぼ10年前より開発が進められてきた「トゥアタラ」ですが、数多くのエンジン改良・修正、公道走行を満たすデザイン等(しかもデザイナはフェラーリやマセラティを担当したことのあるジェイソン・カストリオタ氏)、あらゆる面で苦労に苦労を重ねた究極の一台となるハイパーカーとなります。
~「トゥアタラ」はトップスピード300マイルを突破するために作られたドリームカーでもある~
パワートレインは排気量5.9L V型8気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力は91オクタン価のレギュラーガソリンで1,350hpを発揮しますが、E85バイオエタノールを使用することで、最高出力を1,750hpにまで引き上げることができ、更にそのときの最高時速は483km/h(300マイル)にまで到達するそうです。
トランスミッションについては、100ms以下のシフト変換が可能なCIMA 7速ギアボックスを搭載し、直線のパフォーマンス性としては0-100km/hの加速時間が2.5秒、ゼロヨン加速時間は僅か9.75秒と、とんでもないスペックを持ちます。
競合モデルとしては、ブガッティ「シロン(Bugatti Chiron)」やケーニグセグ「アゲーラRS(Koenigsegg Agera RS)/ジェスコ(Jesko)」、ヘネシーパフォーマンス「ヴェノムF5(Hennessey Performance Venom F5)」が挙げられますが、現時点でブガッティ「シロン・スーパースポーツ300+」に次いで最高時速300マイルを実現する数少ない量産モデルとなりますね。
~ただ単純に大排気量エンジンを搭載してパワーを上げているだけではない!~
なお、将来的にオープンモデルとなるタルガトップも販売する予定の「トゥアタラ」ですが、抗力係数は0.279と非常に優秀な数値を誇り、トータルのパフォーマンスを高めるために車体重量もフルカーボンファイバボディとカーボンファイバモノコックを活用することで軽量化を図り1,247kgまで軽くすることに成功(トヨタ「プリウス」よりも軽い!)。
ドア開閉は、マクラーレン「720S/セナ」や「ラ・フェラーリ」同様にバタフライドアを採用。
ちなみに「トゥアタラ」のドア開閉スイッチはこの辺り。
初めての人が開けようものなら、1時間ぐらいかかりそう。
インテリアは先進的というよりかは、コックピットに近い印象を受けますね。
プレミアムオーディオやタッチスクリーンインフォテイメントシステム、エアコン、パワーウィンドウ、チルト&テレスコピックステアリングホイールは標準装備。
タッチスクリーンでは、運転モードや車両診断なども操作することができるとのこと。
その他の工夫点としては、パドルシフターがシフトラインインジケータを備えるステアリングホイール後ろに装備されていたり、身長が非常に高い型でもシート位置が非常に低いため、レーシングヘルメットを装着しても快適に運転できるそうです。あとは可能な限りカーボンファイバーパーツを装備することで、ギリギリまで軽量化していることでしょうか。
~今後更なる盛り上がり見せてくそうな最高速チャレンジ~
こうして戦闘機のような見た目とスペックを手に入れた「トゥアタラ」ですが、おそらく近日中に生産車第一号が最初のオーナーに納車される予定となっています。
加えてプロトタイプモデルでもトップスピードチャレンジを行い、ブガッティ「シロン・スーパースポーツ300+」となる最高時速304.773マイル(490.484km/h)に挑戦するのではないかと思います。
【2020 SSC Tuatara】
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Reference:motor1.com