何コレ凄い!マカオの納屋にて13年間も放置された激渋グリーンのフェラーリF355が発見される。なおオーナーは今後フルレストアを検討している模様
今現在その価値を高め続けているフェラーリF355
現在中古車市場にてその価値を徐々に高めているフェラーリのV8ミドシップスポーツモデルF355。
1994年から1999年にかけて製造され、ベルリネッタとスパイダーモデルのボディスタイルがラインナップされたリヤミドシップタイプとなり、フェラーリのこれまでのラインナップモデルでも非常に人気が高く、加えて販売台数も11,000台を超えた大ヒットセラーとなります。
パワートレインは、排気量3.5L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力375hpを発揮。直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が4.7秒、最高時速は295km/hにまで到達します。
そしてこのスペックよりも更に魅力的なのが、フェラーリの特徴ともいえる甲高いエキゾーストサウンドで、このモデル突き抜けるサウンドは現代のV8ツインターボエンジンでは実現できない貴重なサウンドだと思います。
何と納屋にてフェラーリF355が13年間も放置される
そんなピニンファリーナデザインによって生み出されたF355は、製造終了してから20年が経過した今でも根強い人気を保ち続けていますが、何とこのモデルが約13年ぶりにマカオの納屋にて発見されたとのこと。
元々イギリス・ロンドンに拠点を置くH.R.オーウェンフェラーリサービスセンターにて販売されたこのモデルですが、これを所有するオーナーがF355を一時的に保管していた場所を忘れてしまい、そのまま月日が流れることに。
F355に乗れない代わりに、上位グレードモデルの512TRの中古車を探していたオーナーは、この時にF355を隠していた場所を思い出すことに。
なぜ13年経過した今になって思い出すことになったのか、そしてどういった理由があって一時的に保管場所を変える必要があったのかはわからないものの、13年という年月を経て納屋に放置されているところを発見。
ボディカラーは、今現在でも非常に珍しい激渋グリーンのヴェルデ・シルバーストーンにペイントされ(ちょっとブリティッシュグリーンっぽい)、人気のあるゲート付きマニュアルギアボックスやオプションのカーボンファイバーレーシングバケットシートを設定した豪華仕様となっています。
オーナーはフルレストアを決意
なおこのモデルは、2007年から一切エンジン始動していないため、メンテナンスが必要になるとのこと。走行距離は僅か10,000kmとほとんど走られていない希少な一台ではないかと思います。
もちろんエンジンだけでなく、各種パーツの腐食・摩耗等、様々なパーツやオイル関係を全て交換する必要があるのですが、オーナーはこのモデルをフルレストアすると語っており、今後このモデルがどれだけ美しく変貌するのか期待したいところ。
現時点では、エンジンの取り外しから分解、徹底的な洗浄や部品交換が行われ、クラッチ交換、フライホイールの完全オーバーホール等、交換・修理できるところはとことんまでが付けられています。
完成時期は未定ですが、是非ともこのモデルにかかったレストア費用や期間なども知りたいところですね。