ホンダ「”タイプR”を他のラインナップに拡大したり、アキュラと共有することは無い。そう簡単に安売りはしない」→「シビック・タイプR」以外にふさわしいモデルは登場しない?
~タイプRの名をそう簡単に使わせるわけにはいかない~
ホンダのハードコアモデルであり、今もなお継続して販売されているホンダ「シビック・タイプR(Honda Civic Type R)」。
現在ラインナップされているモデルで、”タイプR”というブランドが付いているのは「シビック」のみとなりますが、このブランドについてホンダは、自動車ニュースサイトmotor1.comに対して次のようにコメントしています。
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~以前より噂された「NSXタイプR」の登場の可能性も低そうだ~
2020年モデルのマイナーチェンジ版・新型「シビック・タイプR」のプロジェクトリーダーである柿沼秀樹 氏は、イタリア・ミラノにて行われたイベントでのインタビューで、「シビック・タイプRに相当するようなモデルの投入計画は当面無い。タイプRの”R”は、常にレースを象徴しているため、SUV等の他のラインナップモデルにも簡単にその名前を使うことはなく、使う意味もない。唯一”タイプR”を必要とする要件を満たすのはシビックだけである」と語っています。
なお、いずれもレースの歴史を持つアキュラ「TLX/NSX」については、「特にNSXは今日もレースに参戦し続けているものの、これらについてもタイプRの名を共有する可能性は極めて低い」と語っており。
~「Honda e」のタイプR版登場するかも?という情報は?~
ただ、以前に海外サイトのトップギヤによると、ホンダアシスタントプロジェクトリーダーとのインタビューにて「ホンダeで採用されるプラットフォームではいろんなことができる。ホンダはタイプRがとても好きで強力なグレードだと思っている。全てのモデルにタイプRを設定したいとも考えているが、もしホンダeに設定するのであれば、顧客がそれを望んでいるのかどうかが重要になってくる」とコメントしたことも事実。
この辺りは、担当部門によっての考え方の違いもあるとして、それぞれが持つタイプRの定義や立ち位置は微妙に異なるのかもしれません。
つまり、タイプRモデルを担当した人物からしたら「タイプRの名を安売りしたくない」と考えることもあれば、タイプRを担当していない人物からしたら「もっと世間にタイプRの良さを知ってほしい」という意味合いで市販化を積極的に望む声もあるでしょうし、結局のところはホンダのトップがどのように考えるかが一番のキーになるのだと思われますね。
ちなみに、アキュラについては既にタイプRではなくタイプSという名称を使用しており、これについてはレーシングを意味するものではなく、”パフォーマンス”に主力を置いていることを意味しているとのことで、今後積極的にタイプSという名称がハイパフォーマンスモデルに採用されるかもしれません。
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Reference:motor1.com