【なぜだ!】日産「GT-R R35」のV6エンジンをぶち込んだ「ジュークR」が全く売れない!その価格は約7,600万円、どうして売れないのかを考える

2020-05-27

~最もネックなのはそのぶっ飛んだ価格設定なのかもしれない~

先日、日産のコンパクトクロスオーバーモデル「ジューク(Nissan Juke)」をベースに、「GT-R R35」のV型6気筒ツインターボエンジンをぶち込み、更にはエンジンチューニングによって700hpまで向上させた超希少な「ジュークR」が中古車サイトJames Editionにて販売されていることをお伝えしましたが、何とこのモデルが全く売れていないとのこと。

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ちなみにこのモデル、一時期ブガッティ「ヴェイロン」とのドラッグレースバトルにて、かなりの僅差まで追いつめた個体としても非常に有名であったものの、そのモデルはRMLグループとの共同開発によって誕生したもであり、今回中古車市場にて登場しているのはイギリス・チューナーであるSevern Valley Motorsportによってカスタムされた一台。
つまり、本物の「ジュークR」と同様のスペックを持った”オマージュモデル?”と表現したほうが良さそうです。


~あとはオマージュモデルであることや、スーパーカーのようなプレミアムブランドを持たないことも影響している~

そんなオマージュモデルですが、中古車市場では約7,600万円というとんでもない価格帯にて発売されていますが、全く売れない理由としては「価格があまりにも高すぎるから」。
更には、約7,600万円という金額にて購入したとしても、プレミア価値のあるスーパーカー/ハイパーカーとは異なり、投機目的で購入できるものでもなければ、今後その価値を高める可能性は限りなく低いとして購入を見送る顧客が多いとのこと(それ以上に例の社会問題の影響で経済が崩壊し、全く車が売れないというのもあるとは思いますが…)。

そのほとんどが中東にて管理されている「ジュークR」ですが、仮にポケットマネーにて購入できる資産家や富豪が存在したとしても、意地でも手元に置いておきたいモデルというわけでもないようで、この辺りがスーパーカー/ハイパーカーブランドとは大きく異なるポイントだと思うところ。

ちなみに、このモデルの正式名称は「SVMジュークR700」と呼ばれていて、1,050ccのインジェクターや新しい吸気システム、カスタムエキゾーストシステムなどがインストールされ、更には「GT-R R35」と同じ排気量3.8L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力700hp以上を発揮できるように、ツインプレートクラッチも搭載されているとのこと。

この他においても、強力なV6ツインターボエンジンをサポートするために、Nitron 3way調整式コイルオーバーやSVMフロントブレーキディスク、GT-Rと同じフロント・リヤキャリパーといった一連のサスペンションとブレーキ系のアップグレードを施し、更には20インチのGT-Rアルミホイールとブリヂストン製タイヤ(フロント225/40、リヤ285/35)が装着されています。

上の画像にもある通り、大口径タイヤ・アルミホイールを装着するために、過激なオーバーフェンダーとワイドボディキットを装着していますが、これだけでも相当なコストがかかっているでしょうね。

サイドから見た時のスタイリングがとにかくすごいこと…
コンパクトクロスオーバーというよりも、ほぼほぼホットハッチに近いスタイリングで、車高もかなり攻め込んだところまでローダウンしていますね。

インテリアもかなりハードに仕上げられています。
ステアリングホイールはモロに「GT-R」のバッジが貼付されており、更にはインストルメントクラスターやキャビンパーツ、ロールケージも「GT-R」仕様に設定されています。

なお走行距離は僅か20kmと非常に少なく、そのパワーを発揮することなく保管されている状態ですが、今後も売れることが無ければ単なる宝の持ち腐れのままで終わってしまうのが非常に残念ではありますね。

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Reference:James Edition