トヨタ「MR2」をベースにF1技術を採用したコンセプトモデル「MR2 Street Affair Concept」が存在した!1.8リッターエンジン搭載で258馬力発揮のクレイジースポーツ

2020-05-27

~トヨタは何かと過激なコンセプトモデルを発表していたようだ~

エッセンモーターショー2001にて、トヨタの第三世代ミドシップスポーツモデル「MR2」をベースにした「MR2 Street Affair Concept」が登場していたことをご存じでしょうか?
このモデルは、トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)のStreet Affairプロジェクトによって開発されたモデルで、「MR2ロードスター(W30)」と「TF102 F1」を組み合わせたマッシュアップモデルで、更にはF1の技術を盛り込んだ過激なコンセプトモデルとなっています。


~ぱっと見では「MR2」ベースと思えない程の過激デザイン~

特にフロントデザインについては、「TF102」スタイルのフロントノーズとフロントスポイラー、キセノンヘッドライト、リヤ高輝度ダイオード、冷却空気を送風するカーボンエアダクトを備えるエンジンブロックを採用することで、その見た目はレーシングカー並み。
フロントガラスは非常に薄いものの、フラットで耐風性も強く軽量化にも貢献し(おまけにバックミラーも装備されず)、ボディもエッジの効いたデザインでありながらも軽量仕様のガラスファイバーを採用しています。

リヤデザインはこんな感じ。
いかにもレーシングスポーツのようなエクストリームなデザインで、F1カーにも採用される巨大なリヤウィングカバーやエキゾーストパイプ、カーボンファイバ製リヤロアバンパーを装備しています。

インテリアはこんな感じ。
シンプルな2シータ-コックピットスタイルで、スタンダードな「MR2」とは異なるスパルタンなレイアウトを採用していますが、メーター関係のインフォテイメントシステムは一切搭載しないというとびぬけた拘りが凄いですね。
あとはパドルシフターを備えるU字型のステアリングホイールと、センターのインパネ部分には大型ディスプレイを搭載することでここに情報を全て集約しているとのこと。

~ターボチャージャー化とエキゾーストシステムの改善によりエンジン出力も向上~

気になるパワートレインについてですが、排気量1.8L 直列4気筒エンジンを搭載し、ここにターボチャージャーとRemusエキゾーストシステムを採用することにより、最高出力140ps→258psへと大幅に向上。
トランスミッションは、電気油圧式クラッチを備えるシーケンシャル6速ギアボックスを搭載し、駆動方式は後輪駆動(MR)を採用しています。
直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間は6秒とそこまで驚異的な加速性能はないものの、最高時速は249km/hにまで到達します。

エンジンスペック以外にも、車体を30mm程ローダウンしており、足元にはフロント9.5j×19インチ/リヤ12.0j×19インチの大口径アルミホイールと極太タイヤを装着することで、グリップ性能を大幅に高めているとのこと。
足回りについては、フロント370mm・リヤ295mmのベンチレーテッドディスクブレーキ採用することでブレーキング性能を大幅に向上させています。

なお「MR2 Street Affair Concept」は、世界に1台しか存在しないコンセプトモデルですが、これにインスパイアされた特別限定モデルとなる「MR2コンペティション」が2002年に発売。
上の通りレッドとホワイトの2トーンカラーに仕上げられ、足元には17インチのホワイトアルミホイール、オプションのシーケンシャル6速ギアボックスが採用され、世界限定100台のみ販売されています。

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Reference:CARSCOOPS