高額な関税を避けるため「ポルシェ・ケイマン」と嘘をついてマクラーレン620Rを密輸するも失敗→ドゥテルテ大統領の制裁により完全破壊の運命に【動画有】

どんなに知恵を絞っても高額な関税から逃れることはできない

2019年末、マクラーレンのスポーツシリーズとなる570S GT4をベースに世界限定350台のみ販売したハイパフォーマンスモデル620R(McLaren 620R)ですが、このモデルがフィリピンへと違法に密輸されるも税関局に見つかってしまったとのこと。

国の税関局の報告によると、マクラーレン620Rはマニラ港にて発見されたそうで、どうやら高額な関税を避けるために書類上をポルシェ・ケイマン(Porsche Cayman)として登録し密輸していたことが発覚しています。


フィリピンにてスーパーカーを購入するとなると、税関含めて約2倍の価格帯になってしまう

なお620Rの車両本体価格は約3,170万円(299,000ドル)からの販売となりますが、フィリピンでの販売価格は、関税分が3,630万円(1,680万円ペソ)加算されるため、何と(関税含めての)車両本体価格は約7,130万円からとなってしまいます。

もはや車両本体価格の2倍近くにまで跳ね上がっていますが、この価格帯であれば日本市場ではランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ(Lamborghini Aventador SVJ)のオプションてんこ盛りが購入できるレベルなのですが、フィリピンにてこういった高額モデルを(密輸せずに)購入できるユーザーはほんの一握りと言われています。

なお、書類上の申請ではポルシェ・ケイマンの関税分となる約350万円(150万ペソ)しか申告していなかったため、総費用の約90%を回避していることがわかります。

ただ単に約7,000万円+ペナルティを支払って車が破壊されるのはバカらしい

もちろん、こうした悪質且つ違法な密輸を行った場合、悪名高いドゥテルテ大統領による制裁によって、620Rがメディアやマスコミを通して公開破壊が行われる予定となっています。

世界限定350台のみとなる超希少な620Rでしたが、誰の元に届くことなく、車両本体価格並びに税関分の約7,000万円を支払い、何の罪もないクルマが「人間の悪質な行い」と「人間の残忍な行為」により破壊されるというのは許しがたいものがありますね(冷静に考えたら高いお金を支払って破壊されるとか意味不明)。

そして以下の動画が、フェラーリやランボルギーニをはじめ、罪のない様々なスポーツカー達をブルドーザーなどで一斉に破壊している公開動画。

【President Duterte looks on as luxury cars get destroyed – Daily Mail】

恐らく今回のマクラーレン620Rだけに留まらず、様々な輸入車も高額な関税を避けるために悪質な密輸が行われているのだと思いますが、なぜこうした酷い仕打ちが行われても、凝りずに密輸が行われるのかも疑問ですね。

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Reference:motor1.com