イタリアのコーチビルダーがフェラーリF12ベルリネッタをベースにしたスペシャルモデルAero3を世界初公開。世界限定15台のみ…何か見たことあるデザインだぞ?

歴史あるコーチビルダーによる歴史的なオマージュモデルは確かに魅力的だが?

イタリアの名門コーチビルダーでお馴染みツーリング・スーパーレッジェーラ(Touring Superleggera’s)が、フェラーリF12ベルリネッタ(Ferrari F12 Berlinetta)をベースにした過激カスタムモデル・エアロ3(TAero 3)を世界初公開しました。

このモデルは、サロン・プライブ・コンコールス・デレガンツァにてデビューした希少なモデルだそうで、コーチビルダー創設者の息子であるCarlo Felice Bianchi Anderloni氏が最も最適とされる空力学をもとに生み出した特殊ボディで、更には初期風洞から生まれた前衛的な流線型を持つデザインと言われています。

見た目としては、明らかにアルファロメオの盾形グリルとディスコヴォランテを意識しているように見えますが、どうやら1938年のル・マン24時間レースにて登場したアルファロメオ8C 2900Bベルリネッタ・エアロダイナミカのオマージュモデルなのだそうです。


製造できるのは僅か15セットのみ…但しこれを求めるオーナーが存在するかが疑問

何とも滑らかで丸みを帯びたボディが印象的なエアロ3ですが、先述の通りベースとなるモデルはF12ベルリネッタとなるため、基本的にはF12ベルリネッタを所有するオーナーがメインとなり、世界限定15セットのみ対応するとのこと。

価格帯については明らかにされていませんが、アルファロメオ・ディスコヴォランテクーペ・ナンバーワンに採用されたストラトスフィアレッドと呼ばれる特殊カラーにペイントし、更には戦闘機をイメージしたかのような垂直なシャークフィン、1930年代をイメージしたレトロ感漂うボディを採用していることを考えると億超えになることは間違いなさそうです。

なおエアロ3には、洗練されたアルミニウムボディとブラックマットアルミニウムの上からストラトスフィアレッドを塗装しているため、その塗装工程もかなり手間暇がかかっているとのこと。

あとはマットカーボンファイバーボディを使ったオーナメントパネルや、高級レザーとアルカンターラを採用することで車内の高級感を演出し、カーボンなどをフル活用することで車体重量も1,641kgと150kgもの軽量化に貢献。

なおパワートレインは、F12ベルリネッタに搭載される排気量6.3L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力730ps/8,250rpm、最大トルク689Nm/6,000rpmを発揮。

直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が3.1秒、最高時速は339km/hにまで到達するとのことで、ラグジュアリーでスポーティ感も兼ね備える一台となっていますが、果たしてF12ベルリネッタをここまで変更させてまで求めるモデルなのか?と言われるとちょっと疑問は残りますね。

【2020 Touring Superleggera Aero 3!!!】

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Reference:CARSCOOPS