オートバイメーカーKTMのトラックスーパーカー新型X-Bow GTXが遂にデビュー!フルカーボンボディで僅か1,048kg、価格は約2,860万円から

2022-08-18

KTMからとんでもないスーパーカーが登場したようだ

オーストリアのオートバイメーカーKTMといえば、唯一製造する四輪ライトウェイトスポーツカー・X-Bow(クロス・ボウ)をラインナップしていますが、このモデルとは全く異なる最新スーパースポーツ・X-Bow GTXの量産仕様を世界初公開しました。

今回発表された個体は、KTMが「最も壮観で美しく、技術的に進化した車両」と評価していて、トラックデイやレースにてプロが使用することを想定して設計し、ボディは軽量化を図るためにフルカーボンファイバ製にまとめられ、カーボンファイバモノコックやFIA Appendix Jに準拠したGT公認のロールケージも備えることで安全性を大幅に向上させた究極のトラックモデルとなっています。


ドア開閉はやっぱりキャノピー方式

圧倒的なダウンフォースを発揮してくれそうな巨大なリヤウィングや過激なエクステリアデザインは、まるでマクラーレン・セナ(McLaren Senna)のような雰囲気にも似ていますが、ドア開閉はレーシングマシンらしい”トップルーフとフロントウィンドウがまとめてオープンする”ジェットファイターキャノピードアスタイルを採用しています。

以前KTMが公開したX-Bow GT4では、ワンピース構造のプレキシガラスキャノピーを採用していましたが、今回のはガラスドアが付いているカーボンフレームタイプで、実用性と乗降りの向上を図る工夫が施されているそうです。

X-Bow GTXの内外装デザインやインテリアもチェックしていこう

見た目もかなり過激で、水平基調且つアグレッシブなフロントヘッドライトと車幅灯が設けられていますが、輝度の設定次第では公道仕様も可能だと考えられ、もしかすると日本国内でも普通に公道仕様に改造するモデルが登場するかもしれませんね。

足回りについては、378mmのフロントディスクに6ピストン耐久ブレーキキャリパを装備し、リヤには355mmの4ピストンキャリパーを標準装備。

内装もカーボンパーツのオンパレード

内装の画像はこの一枚のみですが、プレスリリースによればアドバンスシート基準に従って開発されたカーボンケブラー製のレカロ(RECARO)コンペティションシートを採用し、更にはシュロス(SCHROTH)公認の6点式レーシングハーネスも標準装備。

このほかにも、調整可能なペダルボックスやディスプレイと一体型となるスエードレーシングステアリングホイールも採用し、しかもこのステアリングは油圧パワステではなく電動パワステを採用しているのも注目すべきポイントではないかと思います。

あとはサイドミラーが設けられていないため、ミラーレスカメラを内蔵することでボディスタイルをスタイリッシュにし、車内にもサイドカメラ用のディスプレイを搭載しています。

パワーウェイトレシオは2.0以下

パワートレインについては、排気量2.5L アウディ製直列5気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力530psを発揮。

意外にもエンジンは控え目かと思いきや、車体重量は僅か1,048kgとなるため、パワーウェイトレシオは1,98kg/psと高いパフォーマンスを発揮してくれそうです。

気になるX-Bow GTXの車両本体価格は、欧州市場価格にて税抜き230,000ユーロ、邦貨換算にすると約2,860万円からの販売となります。

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Reference:CARSCOOPS