EUがロールスロイスのアイコンともいえる”光る”スピリット・オブ・エクスタシーを「光害」と認定。ロールスロイスに限らず、光りを照らすオプションは一斉に排除される?

排ガスや騒音に留まらず、今度は”光”までも規制の対象に

欧州市場では年々厳しくなっている環境法規制問題ですが、更にフランスでは高汚染車両と呼ばれるCO2排出量の多い車両に限り、新たな罰則金として最大600万円ほどの課税を設けると検討していました。

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そして今回、新たに欧州連合(EU)がロールスロイスにて設定される光るタイプのイルミネーション・スピリット・オブ・エクスタシーは「公道では不適切」であるとし、新たに光害として認定されていたことが明らかとなりました。

イルミネーション・スピリット・オブ・エクスタシーは、2011年より発表されたピュアエレクトリックモデルの102EXコンセプトをモチーフにオプションとして追加されたもので、既存ラインナップモデルのファントム(Rolls-Royce Phantom)/先代ゴースト(Ghost)/ドーン(Dawn)/カリナン(Cullinan)/レイス(Wraith)にて設定できる人気オプションの一つでもあります。


既に光るアイコンはオプションか廃除されている模様

なおイルミネーション・スピリット・オブ・エクスタシーについては、すでに2019年初め頃よりオプション(約48万円)から完全排除されているとのことですが、アジアや北米市場などでは従来通りオプション設定可能とのこと。

加えて2019年初め頃にギリギリオプション設定できていて、まだ納車されていない個体に関しても、従来通りのシルバーメッキ仕上げとなるスタンダードなスピリット・オブ・エクスタシーに戻されて納車されるとのこと(納車直後、これから出荷予定の個体も対象なのでディーラーやメーカーもかなり大変…)。

もちろん光るタイプを選択したオーナーに限り、約48万円は全額返金されるとのことで、いわゆるリコール的な扱いになるそうですが、ヘッドライトよりも全く眩しくないのに光害扱いを受けるというのは納得し難いものがありますね。

光るイルミネーション以外にも光るグリルも対象に?

そうなるともう一つ気になるのが、新型ゴースト(BMWでも…)にて新しく設定されているグリル内部がLEDで点灯するゲーミング仕様ですが、これについては今のところ光害規制の対象には含まれていないとのことから、しかし今後新たに規制の対象になることも十分に考えられそう。

これはEUだけでなく、アジアや北米などでも対象になり得る規制だそうで、ゲーミングカスタムに力を入れているアフターパーツメーカーとしてはかなり苦しい展開になるのではないかと思いますね。

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Reference:CARSCOOPS