ヘネシー新型ヴェノムF5の量産モデルが遂に2020年12月15日に世界初公開!最速記録を持つSSCトゥアタラを一瞬で葬り去る?【動画有】

2022-08-19

いよいよ公道仕様最速の大本命が12月15日に姿を現す

アメリカ・テキサス州に拠点を置くチューニングメーカーのヘネシー・パフォーマンスが、遂に”世界最速の公道モデル”と謳う新型ヴェノムF5(Hennessey New Venom F5)の量産仕様を2020年12月15日に世界初公開します。

ヘネシーより以下の公式ティーザー映像も公開され、カーボンファイバーパーツやヘネシーのブランドロゴ”H”等も確認することができます。

なお新型ヴェノムF5は、2018年のスイス・ジュネーブモーターショーにてその姿を明らかにしましたが、量産モデルでは余裕で483km/h(300マイル)を達成し、更に空力特性や冷却性能を大幅向上するために大胆なデザイン変更も行われているとのことですから、かなり期待できるのではないかと思います。

【Venom F5 Global Debut: 12.15.20】


エンジンスペックはEVハイパーカーのような異次元レベル

ヘネシーによると、新型ヴェノムF5は空気力学が大幅に強化され、効率的で先進的なカーボンファイバーパーツの使用、および航空宇宙から着想を得たインテリアになっていることを約束すると説明していて、パワートレインも排気量6.6L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力1,817hp/最大トルク1,617NmとEVハイパーカーのようなスペックを持つそうです。

なお車体重量は、1,360kg未満とコンパクトカー並みに軽く、競合モデルとなるブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)よりも僅かに優れたねじり剛性を備えていて、且つ最高時速も余裕で500km/hを突破できるだけのスペックを持ち合わせていると自信を示しています。

ヴェノムF5最大のライバルとなるSSCトゥアタラの最速記録は532.9km/h

ちなみに、今のところ公道最速記録を持つモデルは、アメリカ・ワシントン州に拠点を置くSSC(シェルビー・スーパーカーズ)の新型トゥアタラ(SSC New Tuatara)で、ケーニグセグ・アゲーラRS(Koenigsegg Agera RS)が2017年に市販車最速を更新した際に利用したネバダ州南部の州道160号線の区間を完全封鎖して行われ、最高時速は532.9km/h(331.15mph)2地点間往復の平均時速は508.7km/h(316.11mph)を記録し、シロン・スーパースポーツ300+の490.48km/hを圧倒しています。
※往路484.5km/復路532.9kmを平均した速度が508.7km/h

ただこの記録に関しては、大物スーパーカー系YouTuberのShmee150氏を筆頭に、数多くのYouTuberが「SSCトゥアタラには不正があった」と指摘し大炎上。

これに対してSSC側は「我々が行ったことに不正は一切無し。但し、編集内容にミスがあったことは認める」と回答したために、これがきっかけで更に炎上することになり、今後再計測を行う予定となっています。

そう考えると公道での最速記録を持つモデルは、ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+の490.48km/hですから、ヴェノムF5はこの記録がターゲットとなります。

ヘネシーが抱えていたあの問題は解消できた?

なおヘネシーCEOであるJohn Hennessey氏は、過去に「ヴェノムF5に使用しているミシュラン製タイヤの技術力では、最高時速483km/hに到達することができない」と主張。

つまりエンジンや空力特性、車体剛性は何の問題もないものの、肝心の社外製タイヤの耐久力に限界があることから、そもそも記録挑戦することが難しいともいわれていました。

ただこれで終らないのがヘネシーで、既にミシュランとの共同開発で対策品も作っていて、最高時速500km/hに到達できるような特注タイヤを開発。

あとは量産モデルの発表と最速記録計測を行うだけなので、もしかするとブガッティやSSCの記録を一瞬で葬り去るほどの速さを見せてくれるかもしれませんね。

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Reference:motor1.com