噂は本当だった!ブガッティとリマックが正式に合併し「ブガッティ・リマック」を設立へ。更にポルシェが合弁企業の株式を45%所有することに

半ば半信半疑だったが、まさか本当にブガッティとリマックが合併するとは…

以前より度々噂されていたフランスのハイパーカーメーカー・ブガッティと、クロアチアのピュアEVハイパーカーメーカー・リマックが、予てより正式に合併することとなり、合弁企業「ブガッティ・リマック(Bugatti Rimac)」を設立。

この合弁企業は、リマック社の本拠地であるクロアチア・ザグレブに本社を置くこととなり、2021年末に向けて従業員なども募集しているとのこと。

ブガッティは今後、ノンハイブリッド仕様のW型16気筒クワッドターボエンジンではなく、リマック・アウトモビリとの連携によりハイブリッドもしくはピュアEVハイパーカーの開発に取り組むこととなります。

リマックがブガッティを買収するとの報道があったのは2020年9月頃で、「あくまでも噂程度」とそこまで大きく注目はされていませんでしたが、まさか本当に合併してしまうとは…これでまた一つ自動車業界の歴史が大きく変化しました。


ブガッティとリマックがそれぞれ独立で生産するモデルは、販売を継続

ちなみに今回の合併により、リマック・アウトモビリは現在、ブガッティとリマックの合弁企業で55%の株式を保有しており、ポルシェが残りの45%の株式を保有(2021年3月に約92億円を出資後、リマック社の24%の株式も保有)。

ブガッティ・リマック社は、合併後の取り組みについて一部公開していますが、新パートナーシップの一環として、今後2台の新型車を発表予定とのこと。

先述の通り、これらのモデルがハイブリッドになるのか、それともピュアエレクトリックモデルとなるのかは不明で、どこで生産されるかまでは明らかになっていません。

またその一方で、現在ブガッティがラインナップする排気量8.0L W型16クワッドターボエンジンを搭載したシロン・シリーズ(Bugatti Chiron)と、リマックの新型ネヴェーラ(Rimac Nevera)は引き続き生産されることになります。

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ブガッティ・リマック社CEOはリマックCEOのメイト・リマック氏が兼務

ブガッティ・リマック社に関連する取締役メンバーでポルシェ副会長のルッツ・メシュケ氏は、「この合弁事業は、戦略的な投資チェーンの暫定的な集大成です」と語り、加えて「私たちはすでに2018年にリマックの最初の株式を購入し、それ以来継続的に株式を増やしてきました。私たちは、彼らの非常に革新的なチームと早い段階で緊密な関係を築きました」とのこと。

パートナーシップのほとんどは、ブガッティとリマックを取り巻くものになりますが、ポルシェもブガッティ・リマック社において重要な戦略的役割を果たすことになりそう。

ポルシェCEOのオリバー・ブルーメ氏と、副会長のルッツ・メシュケ氏は、どちらも監査役会のメンバーになり、一方でリマックCEOのメイト・リマック氏は、33歳という若さでブガッティ・リマックCEOも務めることとなります。

ブガッティCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏も、ランボルギーニCEOとの兼務という立ち位置になるため、双方ともに自動車業界の歴史を大きく変えていくキーマンとなります。

ちなみに、ブガッティの次期EVモデルについては様々な予想レンダリングが公開されていて、リヤミドシップ以外にフロントミドシップなども展開され、「いよいよブガッティから4シーターセダンが登場する?」といった噂も浮上したことがありました。

過去には謎のカモフラージュカバーに偽装されたフロントノーズ長めのブガッティモデルがスパイショットされたこともありましたし、ブガッティ初のSUVが生産される?等の噂もありましたが、もしかするとこういった実用性に特化したモデル達が、リマックとの共同開発によって今後ラインナップされるかもしれませんね。

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Reference:motor1.com