やっぱりアメリカは自由の国だった…シボレーが”このご時世”に排気量10.35L V型8気筒エンジンを発表!1,000馬力超えでハイパーカー並みのパフォーマンスを発揮

電気自動車?環境法規制?時代はまだまだ大排気量&自然吸気エンジンでしょ

環境法規制や排ガス規制の絡みでピュアガソリンモデルの販売が厳しくなり、ハイブリッドやプラグインハイブリッド(PHV)、電気自動車の販売が当たり前となってきましたが、そんななかアメリカの自動車メーカーでお馴染みシボレーが、時代に反したとんでもないガソリンエンジンを世界初公開しました。

このエンジンは、2021年11月に開催されるSEMAショー2021にて出展されるスペシャルモデルで、エンジン名は「ZZ632/1000V8」と呼ばれ、シボレー曰く「史上最大で最凶のクレートエンジン」と語っています。

しかもこのエンジン、コンセプトカーのように発表だけに留まるのではなく、何と2022年初頭より準備販売されることが決定しました。

一体どのようなスペックなのか?早速チェックしていきましょう。


排気量は10,000cc超え!NAなのにとんでもないパフォーマンスを発揮するぞ

こちらが今回世界初公開された、シボレー最凶のピュアガソリンエンジン「ZZ632/1000V8」のエクステリア。

シボレーが以前、COPOカマロにて導入したZZ572と同様のビッグブロックV8エンジンをベースにしているそうで、その名称の通り排気量は9.4L(=572立方インチ)から、更にパワーアップした排気量10.35L(=632立方インチ)のV型8気筒自然吸気エンジンとなります。

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「えっ、このご時世に排気量10.35L V型8気筒自然吸気エンジン?!」というのが本音ですが、さすがは自由の国アメリカ。

エンジンに採用されている鋳鉄製ブロックには、鍛造鋼のクランクシャフトやコネクティブロッド、鍛造アルミニウムピストン、アルミニウムヘッド、ポートフューエルインジェクション、CNC機械加工されたインテークマニホールドを組合わせています。

エンジン出力だけで1,000馬力超え!トルクも1,000Nm超えのモンスタースペック

そして最も気になるのがエンジンスペック。

何と自然吸気エンジンであるにも関わらず、最高出力1,018ps/6,600rpm、最大トルク1,188Nm/5,600rpmを発揮し、93オクタン価ガソリンを使用することで、最大7,000rpmのレッドラインまで引き上げることが可能になっています。

もはやスーパーカーどころではなくハイパーカークラスのスペックを持つZZ632/1000V8エンジンですが、今のところこのエンジンがどのモデルに搭載されるかは不明。

相当なサイズ感を持つと予想され、例えば現行にてラインナップされるカマロ(Camaro)や新型コルベットC8(New Corvette)にて搭載することは難しそうですが、たとえば旧世代のアメ車&ドラッグレース用としてエンジンスワップしたり、日産GT-R R35(アメリカでゴジラと呼ばれている)には何とか流用できそう(多分ボンネットからはみ出ると思いますが…)。

何れにしても、このご時世に環境法規制ガン無視の大排気量マッスルエンジンを開発・発表してくれたシボレーには尊敬しかなく、今後も時代に反したエンジン開発に期待したいところです。

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