まさに奇跡!1981年に日本からアメリカへと輸出されたヤマハSR500Hが40年間梱包されたままで保管されていた→競売に出品され、高額値で取引される可能性も
40年間、一度も開封されることなく大事に保管されてきたSR500Hが競売にて初めて姿を現す
以前、40年間で僅か17kmしか走行していないホンダCR-Xが中古車市場に登場し大きな話題となりましたが、今回はそれよりも希少性が高く、且つ奇跡のモデルが発見され話題に。
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そのモデルというのが、1981年式のヤマハのバイクSR500Hで、日本からアメリカへと輸出された後、何と段ボールにて梱包された状態から一度開封されずに保管されていた新品。
つまり組付け前の状態にて保管され、走行距離も0kmのままとなるわけですが、このモデルが2022年1月25日~29日に開催されるMecum Las Vegasオークションにて出品されることが決定しました。
北米市場では1981年で販売終了したため、ほぼ最後に生産されたモデル
こちらが今回出品される、未開封状態の新品SR500H。
40年間も未開封のまま保管されていたため、段ボールにはかなり年季が入り、下部にはちょっとした漏れのようなものも確認できますね。
ちなみにこのモデル、北米市場での販売は1981年で終了しているため、実質的にはほぼ最後のロットということになり、これはこれで更にプレミア価値が付きそうなところ。
段ボールを開けてみるとこんな感じ。
木製のフレームの上には発砲スチロールが載せられ、白いカバーのようなもので覆われています。
この白いカバーを取り外すと…
発砲スチロールには各種パーツ類、そしてその下にはSR500Hの本体が眠っています(メーターも外された状態)。
今回オークションでの宣材写真用として開封されたわけですが、撮影側もかなり気を使ったのではないかと思います。
ちなみにこのモデルを購入したオーナーは、アメリカ・ワシントン州スポケーンのエンパイア・サイクルのショップオーナーである故チャールズ・チャック・D・ハーディンの遺品となるわけですが、あくまでも出品されるのは一部とのこと(今後彼の遺品が定期的に出品されるかもしれない)。
組付け前のメーター類はこうなっている
こちらがメーター類。
走行距離は8kmと表記されていますが、実質はほぼ0km。
ところでヤマハSR500Hってどんなバイクなの?
こちらがその本体。
SR500Hは、XT5004のストロークエンデューロバイクの公道仕様モデルとして開発され1978年に発売スタート。
パワートレインとしては、排気量499cc 空冷式4ストロークシングルを搭載し、最高出力31hp/6,500rpm、最大トルク37Nm/5,500rpmを発揮。
このモデルが導入された当初は、ディスクブレーキやオートキャンセルのターンシグナルなど、当時としては非常にモダンなタッチが採用されていましたが、第二世代では、ディスクブレーキのセットアップのパフォーマンスに一貫性の問題があったため、ドラムブレーキをリヤに配置するようになりました。
またこの他にも、小型のフライホイールを装備することで、若干の軽量化に貢献しています。
なおSR500Hでは、電子制御式のイグニッションを装備していたにも関わらず、電動スターターが装備されておらず、つまりはシンプルで無駄の無いキックスターター式を採用していました。
こういった機能を持たせることで、ピストンが上死点に到達しているかどうかを確認できるサイトグラスが設けられ、最適なキックのタイミングを知ることができることから、信頼性も非常に高く、それでいて世界中の多くの市場にて人気のあるコミューターバイクへと成長しました。
今回のように納品された状態から一度も開封されず、且つアメリカ市場向けとしてはほぼ最後に製造されたモデルであることを考慮すると、恐らくオークションでの落札価格は相当に高額になると予想されます。
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