カナダのスバル正規ディーラーが「新車を約90万円値引きする」と発表!しかしその条件が厳し過ぎて誰も買えない…と話題に。更に(2022年)一部改良版・日産の新型セントラ/シルフィにミッドナイトエディションが追加
「誰でも約90万円の新車値引き」を受けられるのではなく、ほんの一握りの人しか値引きを受けられない狭き門だった
さてさて、カナダのスバル正規ディーラーが、「新車1台あたり10,000カナダドル(日本円に換算して約90万円)値引きをして販売する」と大々的に宣伝するも、その値引き条件があまりにも厳し過ぎて誰も買えないと話題に。
これは海外カーメディアCARSCOOPSが報じたものですが、単純に「これまでスバルの新型車を購入したことがある」とか「新車を購入したことがない人もしくは中古車含め車を購入したことが無い」、「年齢が〇〇歳未満の人対象」といった条件ではなく、もっとマニアックで技術的な要素を兼ね備えたことが条件になっているようです。
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具体的にどういったことなのか?早速チェックしていきましょう。
カナダラリーチャンピオンシップ(CRC)ライセンスを取得していることが前提
実は1台あたり約90万円の値引きサービスを受けるためには、何とそのユーザーが「カナダラリーチャンピオンシップ(CRC)ライセンスを取得している」ことが前提であり、更に新車購入したモデルを「CRCによって発行されたガイドラインに従ってラリー仕様に改造する」必要があるということ。
ちょっと何言ってるのかよくわからないのが正直なところだと思いますが、「要はCRCライセンスを取得している人のために、現行のスバルラインナップモデルをCRC仕様に格安で改造してあげるよ」というものですが、これをできるのはほんの一握りに限られています。
ラリー仕様といっても、どこまで改造できるの?
そして「ラリー仕様に改造する」といっても、具体的にどの程度まで改造されるのか?ということですが、項目としては以下の通りにまとめられています。
◇過給機を搭載した車は、φ34mm以下の吸気口を備えていること
◇ブーストを制限するポップオフバルブを使用する必要がある
◇ブレーキ/トランスミッション/サスペンション/冷却システムなどに制限無し
◇ロールケージ/セーフティハーネス/消火器/レーシングシートの装着必要
◇ラリー車両として改造されたモデルは、保証が無効になる
上記の条件が初めて満たされたとき、ユーザーはカナダの正規スバルディーラーに売買契約書のコピーや車両のVIN情報、および有効なCRCライセンスのコピーを提供した後、90日以内に登録所有者に10,000カナダドルの一括払い(返金)が行われる仕組みとなっています。
なおこのプログラムは、2021年4月1日~2022年3月31日まで利用可能で、年間僅か7台の車両のみに制限するとのことです。
ラリーカーやレーシングカーの納期遅れを解消することが目的?
蓋を開けてみると「約90万円の値引き」というよりも、「約90万円分のCRC規格に則ったパーツが装備できる」というものになりそうですが、ある意味CRCライセンスを取得している人にとっては魅力的な内容なのかも。
っというのも、昨今の諸事情による部品供給不足や、半導体の供給不足で納期遅れが生じているなか、おそらくスタンダードな市販車だけでなく、レーシングカーやラリーカーの納期遅れも生じていることから、こうした問題を解消するための対策なのかもしれません。
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