これまたとんでもないお宝が…サウジアラビア王子の依頼で作られたフェラーリのワンオフモデル・メーラSが競売へ!外観はマツダRX-7風にカスタムされ、内装は日本人デザイナーが担当

奇妙な背景を持つフェラーリ・メーラSの内装を担当したのは、日本人デザイナーだった

何とも奇妙といいますか…実は未完のモデルなのではないか?という疑惑もあるフェラーリ・メーラS(それはそれでとんでもないプレミアがつきそうですが…)。

従来販売された400iに比べると、非常にスポーティなエクステリアにまとめられています。

フロントやサイドはマツダ・サバンナRX-7の要素を与えながらも、リヤデザインは丸形2灯式のテールランプにすることで、一目でフェラーリとわかるようにしたところはフェラーリの譲れないプライドだと思いますが、リヤエンドから見るデザインは今までに見たことが無い程に独特。


内装はフェラーリにしては珍しいピンクレッド風

インテリアはこんな感じ。

何とも明るめなカラーリングで、1970年代~1980年代のフェラーリはではちょっとイメージの付きにくいピンクレッド×ベージュのコンビカラーに仕上げられています(フェラーリといえばピンのペイントカラーは絶対に採用しないと断言していて、パリス・ヒルトンさんの依頼も断るほど)。

フロント・リヤワイパーに加え、ツインエアコンやモニター付ルームミラーも搭載され、当時としてはかなり先進的な装備が充実していました。

ちなみにこの内装、何と日本人チーフデザイナーである内田盾男 氏が担当したそうです。

シートもスポーティというよりもラグジュアリー志向で、このベージュカラーというのも優雅な印象を与えてくれますね。

ちなみにパワートレインは、400iをベースにしているため排気量4.8L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力315psを発揮、トランスミッションは3速ATを搭載。

日本市場向けにも400iが製造されたとのことですが、当時は3速AT限定で、5速MTはラインナップされなかったそうです。

気になるメーラSの予想落札価格は?

そして最後に気になるのが、ワンオフモデル・メーラSの予想落札価格について。

RMサザビーズオークションの情報によると、現地予想落札価格は90,000ユーロ~110,000ユーロ(日本円に換算して約1,180万円~約1,140万円)とのことで、意外とそこまで超高額というわけでは無さそう。

ちなみにこのモデル、2010年にフェラーリクラシケにより252,100ユーロ(日本円に換算して約3,300万円)相当のレストア作業が実施済みのため、まさに採算度外視で、ある意味非常にお得な一台かもしれません。

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Reference:RMSothebysAuction, CARSCOOPS