えっ、これレプリカなの?あの「ゼロの状態から17年間手作りで作り続けたランボルギーニ・カウンタック」のレプリカが中古車市場に登場!その気になる金額は?【動画有】

17年間地下で作り続け、脱出できずにいた「あのカウンタックレプリカ」が中古車サイトに出品されているぞ!

さてさて、世界には様々なモデルをベースにボディキットを移植したレプリカモデルが存在しますが、今回中古車市場に出品されたモデルは「全くのゼロの状態」から骨組みやボディパネルなどを全てオリジナルで作り上げた伝説のレプリカモデルが出品されています。

そのモデルというのが、ランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach)のレプリカモデルで、出品名は「Basement Lambo(地下ランボ)」と呼ばれています。

一体なぜ「地下ランボ」なのか?出品されたカウンタックレプリカの販売価格はいくらぐらいなのか?早速チェックしていきましょう。


今回で2回目の出品となるカウンタックLP5000Sレプリカ

こちらが今回、海外中古車サイトeBayにて販売されているランボルギーニ・カウンタックLP5000Sのレプリカモデル。

販売元は、アメリカ・フロリダ州マイアミを拠点とするロン・サッサーディーラー。

実はこのモデル、今回で2回目の出品となるのですが、1回目の出品額が175,000ドル(日本円に換算して約2,010万円)で全く売れなかったため、今回値下げをして100,100ドル(日本円に換算して約1,150万円)にて販売されています。

っとはいえ、カウンタックのレプリカモデルで1,000万円以上の価値がある?と疑問に思う方も多いのではないかと思いますが、何とこのモデルは、一人の熱烈なカウンタックファンが17年間も全くのゼロから”手作り”で作り上げた一台として世界的に有名になった一台なんですね。

きっかけは、映画「キャノンボール」に登場したカウンタックに一目ぼれしたから

その人物というのがコチラ。

彼はウィスコンシンのエンジニアであるケン・イムホフ(Ken Imhoff)氏という人物で、映画「キャノンボール(Cannonball Run)」と呼ばれる映画に登場したランボルギーニ・カウンタックに一目惚れし、このモデルを作ってやろうと決意。

製造場所は自宅の地下室

製造場所は自宅の地下室で、彼は17年間、毎日仕事が終わって夕食後に設計・開発・製造・組立を全て一人で行っていたわけですが、彼はランボルギーニを製造する上での設計知識やノウハウ等は何もなかったため、完全なる自身のなかでのデザインイメージで作り上げていくことに。

もちろん、当時はインターネットもそこまで普及しておらず、実車を間近で見るような機会も無かったため、チラシやパンフレット、録画したキャノンボールを何度も見直しては、基本的な木型の骨組みから全て手作りで仕上げていきました。

V12エンジンではなくV8エンジンを搭載した理由とは?

木型を使っての正確な外観作りは多くの時間と労力を費やしましたが、ようやくイメージが形となったため、ここから本番となるスチール製スペースボディフレームやミドシップエンジンを搭載していくことに。

エンジンに関しては、ランボルギーニの象徴ともいえるV型12気筒自然吸気エンジンではなく、「最適な前後重量配分を実現できるエンジン」としてV型8気筒エンジンを搭載したとのことですが、この辺りの設計技術やセンスはケン・イムホフ氏の真骨頂ともいえるところで、何と前後重量比は48:52と、現代のスポーツカー/スーパーカーのようなバランスにまで仕上げたそうです。

そしてこちらが、完全手作りのボディパネル。

ここまで来ると本物のカウンタックにしか見えなくなってきました…

ようやく完成!しかし重大な落とし穴が!

そして17年というとんでもない年月が経ち、ようやく完成したカウンタックレプリカ。

しかしここで大きな問題に直面します。

何と完成したカウンタックレプリカを地下から出すことが出来ずに閉じこもった状態に。

こればかりは、さすがのケン・イムホフ氏も「作ることに夢中になり過ぎて」全く想定していなかった出来事のようです。

地下から出られなくなったカウンタックレプリカは一体どうなる?このあとケン・イムホフ氏は驚きの行動に!気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!