これまた凄いお宝が出てきたな…三菱パジェロエボリューションが競売へ。ラリー優勝を目指した一台で全幅は+90mmワイド化…しかも前オーナーは日本人でコンディション抜群!

エボリューションの名が付くモデルは、ランサーだけでなくパジェロでも存在

三菱のハードコアモデルといえば、4ドアスポーツセダンのランサーエボリューション(Mitsubishi Lancer Evolution)が非常に有名ですが、このモデル以外にも”エボリューション”の名が付くモデルといえばSUV系のパジェロ(Pajero)。

パジェロといえば、初代が発売されてから翌年の1983年より、バリ ~ ダカールラリーに参戦し続けてきて、4回目の総合優勝を獲得した1997年を機に、レギュレーションの変更により市販車改造クラス(T2)の参戦を決定しました。

これにより、従来のパジェロから更に過激でハードな走りを提供するパジェロエボリューションの開発が進められました。

今回そのパジェロエボリューションが、オーストラリアのオークションサイトにて出品されていることが明らかとなりましたので、早速その中身をチェックしていきたいと思います。


専用エアロパーツ装着&ワイドトレッド化で全幅+90mm幅広に

こちらが今回Shannons Auctionにて出品されている、1997年式&ソフィアホワイトカラーのパジェロエボリューション。

このモデルをベースに公道仕様に仕上げられた2ドアSUVモデルは、約2,500台ほどと記憶していますが、従来のパジェロと異なるポイントは、やはり全体にエアロパーツが装備されたことでアグレッシブに変化し、更に全幅も+90mmワイド化したこと。

パワートレインにおいても、従来のエンジンから更なる変更と専用設計が施され、排気量3.5L 6G74型V型6気筒自然吸気エンジンのMIVEC仕様を搭載し、最高出力280hp/最大トルク358Nmと、まさに規制ギリギリのスペックを誇る一台でした。

トランスミッションは、5速MT/INVECS-Ⅱ5速MT/INVECS-Ⅱ5速ATの3種類が準備されましたが、今回出品されているのはINVECS-Ⅱ 5速ATで、0-100km/hの加速時間は8.1秒と当時ではかなりの加速性能を誇ったクロカン系ではないかと思います。

何と前オーナーは日本人で、しっかりとメンテナンスされた極上の一台

ちなみにこのモデル、年式の割に非常に美しい状態を維持していますが、走行距離は180,756kmとかなり走り込まれていて、しかも前オーナーは日本人オーナーだったため、かなり定期的なメンテナンスはもちろんのこと、ボディにはコーティング施工され、常に手入れしていたそうです。

なお今回出品されているのはソフィアホワイトと呼ばれるホワイト系ですが、このほかにも、サテライトシルバーやパッションレッドと、全3色のボディカラーがラインナップされていました。

改めてパジェロエボリューションをチェックしていきましょう。

足回りもかなり力を入れていて、ワイドトレッド化に加え、リヤ3リンクリジッドからマルチリンク式に変更し、フロントダブルウィッシュボーン式のサスペンションに鍛造アームが使われるなど、独自の4輪独立懸架サスペンション(ARMIE)が採用されました。

更にフロント・リヤベンチレーテッドディスクには、当時新開発だった4チャンネル制御方式マルチモードABSが採用されています。

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