一体いくらで落札されるんだ…故ポール・ウォーカーが所有していたポルシェ911カレラRS2.7(ナナサンカレラ)が競売へ!同氏の日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡに続く極上の一台

ポール・ウォーカーとナナサンカレラの二大ビッグブランドにより、更に価値は高まりそう

映画「ワイルド・スピード」にて、ブライアン・オコナー役を演じたことでも有名な故ポール・ウォーカー。

以前、彼が運転していたという日産スカイラインGT-R R34 VスペックⅡ(Nissan SKYLINE GT-R R34 V-SpecⅡ)の過激カスタムモデルが中古車市場に登場し大きな話題となりましたが、今回も同氏が所有していたという1973年式のポルシェ911カレラRS2.7(Porsche 911 Carrera RS 2.7)が競売に出品されることが明らかとなりました。

2022年8月のMecumオークションに出品される911カレラRS2.7ですが、通称「ナナサンカレラ」とも呼ばれる希少車両で、ポルシェのラインナップモデルの中でもプレミア価値が非常に高く、このモデルを求めるエキゾチックカーコレクターも非常に多いと言われています。


ポール・ウォーカーが所有していたナナサンカレラともなれば、更にこの個体を求めるユーザーが多くなりそうだ

こちらが、1973年式のポルシェ911カレラRS2.7(ナナサンカレラ)。

本モデルの象徴ともいえるイエローのボディカラーに加え、ドアサイドパネルには大きく”Carrera”のデカールを貼付。

シャシーナンバーは「9113600901」で、コンパクトなボディでありながらも、大きく張り出したリヤフェンダーが何とも印象的な一台であり、内外装はもちろんのこと、エンジンも定期的なメンテナンスを施しているため、コンディションとしては抜群。

更にこのモデルは、ポルシェの鑑定書(Certificate of Authenticity)が付属しているだけでなく、ポール・ウォーカーがロジャー・ロダス(Roger Rodas)と設立したAE(Always Evolving)コレクションによって発行された権利書のコピーも準備されています。

ポール・ウォーカーが所有していたのは最も製造台数が多かった「ツーリング(Touring)」

ちなみにこのモデルが製造される背景には、FIAグループ3グランドツーリングシリーズに参戦し、ホモロゲーション要件を満たすために911 RS 2.7を製造し、ロードゴーイングバージョンも製造する必要がありました。

当初は世界限定500台のみを目的としていましたが、その需要は非常に多く、結果的に約1,580台まで増加したともいわれています。

そしてナナサンカレラでは、「スポーツ(Sport)」「ツーリング(Touring)」「レーシング(Racing)」の3グレードがラインナップされましたが、今回競売に出品されるのは最も製造台数が多かったというツーリング(Touring)。

1973年3月に製造され、ブラックのアクセントが供えられたライトイエローのボディカラーが特徴的であり、ウィンドウやヘッドライト周りのオリジナルのクロームアクセントが印象的。

この他、駆動列やブレーキ、サスペンションがすべてJerry Woods Enterprisesによってレストアされているとのことで、ほぼほぼ新品同様の状態で納車されるというのも重要ポイント(レストア費用だけでも相当な金額になりそう…)。

2ページ目:走行距離は10万km目前ながらも、予想落札価格は一体いくら?