【日本に僅か8台のみ納車予定!】メルセデス新型AMG Oneが遂に生産開始!組立は全てハンドメイド(手作業)…2023年春頃には日本の公道を走る姿を拝めるか

メルセデス新型AMG Oneは量産モデル発表直後から何かと話題が絶えないが、ようやく2022年末頃よりデリバリースタート予定

メルセデスベンツのハイパフォーマンスブランドとなるメルセデスAMGより、世界限定275台のみ販売されて即完売となった新型AMG One。

日本国内では8台のみ納車される予定で、前澤友作 氏やCarguyの木村武史 氏もオーダー済みです(日本では2023年春頃よりデリバリー予定?)。

そんな新型AMG Oneの主な特徴は、F1エンジンをベースとした(排ガス規制と騒音規制を適合させた)排気量1.6L V型6気筒ターボチャージャー付エンジンを搭載し、更に4基の電気モーターを組合せたプラグインハイブリッド(PHEV)システムにより、システム総出力1,049hpを発揮する「公道を走るレーシングカー」。

ただ、アイドリング時の回転数や排ガス規制、騒音などの観点から、当初の計画よりも大幅に開発が遅れてしまい、その分顧客の期待値やハードルも相当に高くなってしまったわけですが、本モデルを購入したスーパーカーコレクターのCuma Findik氏によると「当初発表されたスペックと、量産モデルのスペックがあまりにも違い過ぎる。5年も待たされて完全に騙された」とインスタグラムにて投稿し話題となりました。


新型AMG Oneのスペックは、発表当初から大幅に劣化してしまいオーナーからの苦情も

スーパーカーコレクターのCuma Findik氏によると、新型AMG Oneは「オーナーを最も失望させたクルマ」と説明していて、以下の通り、当初プレスリリースにて発表された情報とは大きく異なっているとのこと。

◇車体重量:1,100kg → 1,750kgに変更

◇0-100km/h加速時間:2.9秒

◇0-200km/h加速時間:7.0秒

◇最高時速:352km/h

◇車両本体価格:日本円にして約3億円

なお参考までに、フェラーリのスペチアーレモデルとなる488ピスタ(Ferrari 488 Pista)だと、車体重量は1,280kg、0-100km/hの加速時間は2.85秒、0-200km/hの加速時間は7.6秒、最高時速は340km/h、新車価格は約4,400万円。

こうして内燃機関系のみのスーパーカーと比べてみると、メルセデスベンツAMG Oneのスペックで約3億円を支払うというのは「ちょっとどうなの?」と思う所もあり、スーパーカーコレクターからすると「普通のスーパーカーを高値」で買っていることになりそう。

新型AMG Oneの組立工程は全て手作業

こうして正式なデリバリーがスタートする前から何かと話題の絶えない新型AMG Oneですが、ようやくイギリス・コベントリーにあるAMG専用施設での組み立て作業がスタートし、その作業工程はもちろん全て「ハンドメイド(手作業)」。

4基の電気モーターを備えたプラグインハイブリッドパワートレインも、ブリックスワースにあるメルセデスAMGハイパフォーマンスパワートレイン部門にて製造されていて、F1カーの心臓部の開発と製造を担当する人物と同じとのこと。

そして新型AMG Oneの生産を開始するために、AMGはMultimatic社と提携して特注の生産施設を設立しました。

メルセデスAMG曰く「新型AMG Oneは高級時計の製造に似ている」と説明していて、そのプロセスには全ての車両が16の組立ステーションとテストステーションを通過する必要があります。

AMG Oneの生産には50人以上が関わっていて、組立が完了した後、近くの試験場にてロールアウトされます。

2ページ目:新型AMG Oneが製造された後はサーキットでのテスト走行も?